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2022年の目玉 PING『G430』《激飛び》がキーワード 飛距離と慣性モーメントがさらにアップ
11月に発売開始、1か月以上が経過しましたが、売れ行きはとんでもない状況のようです。もともと先行予約からして反響がすごかったようですが、それもそのはず、通例ではPINGは1年に1回、もしくは1年半に1回のペースで新作を発表していましたが、今回は2年。
「前作を上回る性能の商品が造れなければ、新製品を発売しない」というメーカーの経営方針をかかげているPINGですから、それは期待大にもなります。そして、その期待を裏切らない、飛距離性能も、伝統の寛容性も、PING史上最高レベルのNEWモデルが発売されました。
3つの新しいテクノロジーが搭載 高MOIとインパクトの快音
空気抵抗を軽減する独自のクラウン形状『タービュレーター』や、8ポジションがありロフト・ライ角が調整可能な可変式スリーブなど、従来の機能はそのままに、新しいテクノロジーがプラスされています。まずは、こちらから詳しくご説明していきます。
①スピンシステンシーテクノロジー
新しいバルジ&ロールの設計で、上下の打点がブレたときに飛距離ロスを抑える効果があります。もともと左右のブレに対しては、高MOI【Moment of Inertia(慣性モーメント)】が特徴のPINGのGシリーズです、市場でのトップクラスの評価を得ていましたが、本作では上下のブレにも対応してきました。「あっ、ヒール気味だ」「フェースの上っツラに当たった」という、フェース上下のミスヒットでも、飛距離ロスを軽減してくれるようになりました。
②超極薄の反発フェース
これは、新しいテクノロジーというよりは、さらにパワーアップされたというイメージかもしれません。Gシリーズの極薄フェースはお馴染みでしたが、こちらも、しっかりと前作比をアップしてきています。中心部で6%、周辺部で9%、という進化。1%や2%でないところが、さすがPING、ですね。
③快音を生み出す新サウンドリブ搭載、クラウンからソールまでの形状を改良
ヘッド内部の最も振動の発生する箇所に、効果的にリブを配し、G425では課題となっていた打音についても見事に進化させてきました。こういった打音のような《フィーリング面》に関しては、特に日本人の感覚は鋭く、開発段階の改良に際してはユーザー反応をかなり参考にしたとのことです。
『MAX(マックス)』『SFT(エスエフティー)』『LST(エルエスティー)』の3つのヘッドがラインナップ
ドライバーヘッドのラインナップとしては、前作と一緒です。ここではひとつひとつ特徴をご紹介していきます。
G430MAX
スタンダードな位置づけのモデルで、特徴は前作と一緒ですが、左右上下のミスヒットに対する寛容性とフェースの反発力アップは、フィーリングにも効いているようです。インパクトの打感のフィーリングではつかまりを感じるのに、左に行きづらい、慣性モーメントが見事に働いてくれている安心感。460CCに体積はそのまま、ソール後方の弾道調整機能も変わらず搭載されています。
G430SFT
《ストレートフライテクノロジー》というネーミングのとおり、これまでも、スタンダードな『MAX』と比較すると《つかまり》重視のタイプでしたが、今作はさらにそのつかまり度合いがパワーアップしたようです。しかも、前作まではなかった弾道調整機能が搭載。ノーマルポジションで、MAXよりも13ヤードつかまり、ドロープラスポジションでは、20ヤードつかまってくれる、という記載になっています。スライサーとしては、このうえなく頼れる重心設計になっているのではないでしょうか。標準シャフトの『ALTA J CB BLACK』のRフレックス装着でも総重量が293gなので、少し重めではありますが、その分の高い慣性モーメントがあるのも事実です。方向性とつかまりが欲しい、というゴルファーの方には、是非とも打ってみてもらいたいタイプです。
G430LST
ハードヒッターに好評の『LST』ですが、このモデルだけの新しいテクノロジーが搭載されています。
名称は『カーボンフライ・ラップ・テクノロジー』。8層のカーボンをクラウン部分に採用して軽量化をはかる、というものですが、その余剰重量をしっかりと最適な場所に配置、イコール、これまでよりも強弾道で低スピンになり、しかも過去最大のMOIを実現という、なんとも贅沢な新機能となっています。
さらに、ハードヒッターにとって嬉しいのは、標準シャフトのラインナップが増えたことではないでしょうか。
前作までは、元調子系のシャフトは『TOUR173-65(少し重い75)』の1シリーズでしたが、今作では『PING TOUR 2.0 CHROME』と『PING TOUR 2.0 BLACK』の2種類。どちらもSフレックスで60g前後の中元・手元系の調子となっていて、しっかり振れるスペックになっています。マッチングの視点では、選択肢が増えたという意味で、実にありがたいラインナップにしてくれたのではないでしょうか。
ヘッドとシャフトの組合せ ゴルファーのタイプに合わせておすすめ
さて、それでは、標準シャフトのスペック表をみながら、ヘッドスピードとゴルファーのタイプに合わせた、おすすめの組合せをお伝えしていきたいと思います。

PINGは、世界ナンバーワンのフィッティングメーカーでもあるので、さまざまなタイプのゴルファーにマッチしたセッティングをおすすめしやすいのも特徴のひとつですね。
ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーへのおすすめ
前述のとおり、ハードヒッター向けの標準シャフトを増やしてくれています。重量とフレックスまで範囲をひろげると、チョイスの幅ができて、悩ましいくらいかもしれません。
初めてPINGのクラブをお使いの方でしたら、まずは『PING TOUR 2.0 CHROME 65』のSから試していただきたいところですが、ヘッドスピードが40台後半、50近くまでいきますと、ブッ叩くときの安心感も欲しいところです。その場合は『PING TOUR 2.0 BLACK 65』のS、腕力に自身のある方は、75のSやXでもよいかもしれません。
ただ、ヘッドは注意が必要です。右へのミスの傾向が強いスライサーの方であっても『SFT』はオススメできません。つかまり性能はよいですが、ロフトバリエーションも10.5度のみなので、高弾道になり過ぎてしまい、高弾道高スピンで、飛距離をロスしてしまう可能性のほうが高くなるからです。
もし、左右のバラツキが多いので寛容性をもとめたい、という方でしたら『MAX』のロフト9度、方向性の不安解消よりもスピン量の安定感が欲しい、という方でしたら『LST』の9度がおすすめかと思います。
ヘッドスピード40~45m/sのゴルファーへのおすすめ
標準シャフト、3つのヘッド、どれも選択肢として楽しめるかと思います。
まずシャフトですが、スイングのタイプに応じて、チョイスが変わってきます。全体的にゆったりとしたリズムで、切り返しでも間があるくらいのスインガータイプの方でしたら、しなりも使えて楽に振れる『ALTA J CB BLACK』。比較的スイングのリズムも早く、《しなり》よりも《ねばり》が欲しい、という方でしたら『PING TOUR 2.0 CHROME』。65のSフレックスくらいでしたら、オーバースペックまでいかず、適度な硬さかと思います。
もっとスイングリズムが速く、飛距離ロスの原因がスピン量過多にある、という方でしたら、ヘッドを『LST』にして『PING TOUR 2.0 BLACK』というシャフトのチョイスもアリではないでしょうか。
球筋の傾向としては右へのミスが多い、という方でしたら『SFT』。左右どちらのミスも出てしまう、という方でしたら『MAX』。それぞれ弾道調整機能もありますし、ロフト・ライ角調整可能なスリーブ採用でもありますから、ロフトは10.5度をベースでよいかと思います。
ヘッドスピード40m/s未満のゴルファーへのおすすめ
標準シャフトのなかから、軽量タイプで好評だった『ALTA ディスタンザ』がなくなったのが残念です。一番軽い『ALTA J CB BLACK』のRフレックス装着でも、総重量が293gなので、楽に振れる、というスペックではありません。ただ、長年ゴルフをされている方で、重さを使うイメージでゆったりとしたスイングリズムの方でしたら、球筋の傾向次第で『MAX』『SFT』の10.5度のロフトでのチョイスがよいかもしれません。軽量化の恩恵であるヘッドスピードアップはありませんが、高MOIゆえの全体的な安定感は得ることができます。
まとめ
2004年から始まった『Gシリーズ』は、今作で12代目、まだまだ進化しています。他の海外勢メーカーが1年で新製品を発表しているのに対して、前述のとおり、今作は合間に2年の期間がありました。
近年、メーカーとしての信頼も定着し、トップクラスの販売量を誇っていますが、『G400』『G410』と大ヒットが続いたため、その後の『G425』は少し落ち着いた感がありました。
それだけに、《前作を上回る》という方針のもとに発売され、しっかりと新テクノロジーを搭載している『G430』は、2022-2023に発売された全メーカーの新製品のなかでも、最高レベルのおすすめといっても過言ではないと思います。是非ともお試し頂きたいモデルです。
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