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2022年秋の話題のニューモデル スリクソンZXMkⅡシリーズ ボール初速アップ・飛距離アップがキーワード
11月に発売されて1か月が経過しました。
前作『SRIXON ZX7・ZX5』が2020年10月に発売されたので、2年以上の期間が空きました。コロナ禍という要因も予想されますが、できあがった新作をみると、どちらかというと《満を持して》という表現のほうが似合いそうです。
まず、市場での販売開始は11月ですが、ダンロップ契約のエースである松山英樹プロはプロトタイプドライバーをいち早く実戦で投入。また、一段と目立ったのは、国内の女子ツアーでしょう。公式発表前にも関わらず、使用プロ4週連続優勝という驚異の成績を達成して、その一人の山下美夢有プロは年間女王のタイトルまで手にしています。
理由は、明らかな飛距離性能のアップ、もっと言えば《ボール初速アップ》に尽きるようです。
進化したリバウンドフレーム、ボール初速アップを最優先にしたフルチタン構造への回帰
リバウンドフレームとは、ヘッドを4つのエリアに分割して剛性の高い(硬い)エリアと剛性の低い(軟らかい)エリアを交互に分ける構造のことです。
具体的にはフェースを軟らかくして、フェースとクラウンをつなぐエッジ部分を硬く、エッジの後方は軟らかくして、さらに後方のバック部分は硬くしています。フェースから順番に、軟➡硬➡軟➡硬となったことで、フェースだけでなく、ボディ全体がたわむようになっています。
ヘッド全体がたわむと、フェースセンターもさらにたわむ。フェースのたわみが大きいほどボール初速がアップするので、理想的な構造というわけです。
また、フェースからクラウンにかけての形状で角ばったところをなくし『エッジレス』になったので丸みを帯びています。その効果で、ヘッド全体のたわみが増し、フェースもより広く深くたわむことができ、またまたボール初速アップにつながっています。
さらに、チタンとカーボンのコンポジット構造だった前作では、クラウンに接合部を設ける必要があり、その接着部分が厚くなり、その厚さでクラウンがたわむことを邪魔していました。フルチタンにしたことで、さらに初速アップの要素が追加、その部分も進化したカタチになっています。
クラウンの軽量化とフェースの薄肉化で寛容性やつかまりもクリア
チタン+カーボンのコンポジット構造からフルチタンに変えても、寛容性や重心設計はしっかり対応。クラウンに『スターフレーム』という幅5mmくらいのハリを網の目状にいれて強化することで薄肉化、生み出した余剰重量を最適配分することで高慣性モーメントと低重心設計が可能になり、寛容性もしっかりクリアされています
そして、肝心のフェース。センター部分を前作より0.25mm薄肉化したことで、よりたわみやすくなり、高反発エリアは前作比110%増しとなっているようです。
3つのヘッドがラインナップ。『ZX5 MkⅡ』『ZX7 MkⅡ』に、新たに『ZX5 MkⅡ LS』が登場
前作では、スタンダードな位置づけの『ZX7』と、少しつかまりが良く寛容性重視の『ZX5』の2タイプでしたが、今作は追加モデルがあり、かつ、少し様相が変わりました。
SRIXON(スリクソン)ZX7 MkⅡ
まず、『ZX7 MkⅡ』は《DUNLOP SELECT SHOP限定》というモデルになりました。体積は450CCでやや小ぶりなイメージのヘッドシェイプとなっていて、低スピンは変わらずですが、寛容性よりも操作性に重きをおいている、本格的なアスリートタイプとなっているようです。
また、操作性重視らしく弾道調整機能も追加。スライディング式ではなく、ウェイトスクリュー交換式で、トゥ・ヒールのウェイトを交換することでつかまりを調整し、求める弾道にセッティングできる、というタイプです。ウェイトカートレッジは別売りのようですが、4gから12gまで幅があるので、かなりの調整が可能かと思います。シャフトも標準にしては少し重め、『DiamanaZXⅡ60』はSフレックスで55g、クラブ総重量も307gと、標準シャフト装着にしては、しっかり振れるスペックとなっています。
SRIXON(スリクソン)ZX5 MkⅡ
『ZX7 MkⅡ』が限定となったため、この『ZX5 MkⅡ』がスタンダードモデルという位置づけ。
操作性よりも、直進性とつかまりに重きをおいていて、明らかに幅広い層のゴルファーをターゲットとして造ってくれています。体積もしっかり460CC。構えたときの印象も大きめの投影面積で安心感をもたらしてくれますし、とはいえシャローフェース過ぎず、全体的にバランスを整えてくれている感じです。
シャフトは、『ZX7 MkⅡ』と比べてやや軽め、『Diamana ZXⅡ50』が標準シャフトとして装着。Sフレックスで49g、トルクも5.8、総重量は302g。
300gを超えていますが、シャフトのしなりもかなり感じるので、《ボール初速重視》のヘッド設計といい、今作は何しろ飛距離アップが最優先、クラブ開発の意図がひしひしと伝わってくる各スペックです。
SRIXON(スリクソン)ZX5 MkⅡ LS
新たにラインナップに追加されました『ZX5 MkⅡ LS』。文字通りの《ロースピン》設計のヘッドですが、今までのこのタイプとは違い、しっかりと、そして劇的に進化しています。
前作の2タイプでは、『ZX7』が低スピン系で、ヘッドの開閉を操作しながらヒットするタイプ、操作性重視のゴルファーをターゲットとしていたのに対し、『ZX5』は挙動を少なくして、オートマチックにつかまってくれるタイプ、いわばフェースローテーションを使わずにヒットするフェードヒッター向けのタイプだったわけです。
ただ、『ZX5』は寛容性があるのはよかったのですが、ヘッドの設計上、ある程度のハードヒッターが打つと高弾道+高スピンにもなってしまう。そこで、ヘッドの挙動が少ないフェードヒッターで、かつヘッドスピードが速くても低スピンになってくれるタイプが求められました。
そのニーズに応えたのが、この『ZX5 MkⅡ LS』です。
ソールのウェイトの装着位置が『Z-STAR MkⅡ』はヘッド後方なのに対して、こちらはフェース寄りに設定されていて、低スピンの強弾道の球筋のイメージがわかりやすくなっています。
そして、このモデルは限定ではありません。アマチュアにも、スピン量が多いのが原因で球がふけ上がってしまうゴルファーはいます。市場にニーズがあるからこその展開ですが、もうひとつ注目すべきは、このモデルは低スピンタイプにありがちな《つかまらなさ》がありません。
「ロースピンタイプ=つかまらない」というモデルが多いなか、それではアマチュアが使いづらい、ということから、ヘッド形状や重心設計を工夫することで《低スピン+つかまる》モデルにしてくれています。
体積や標準シャフトはほぼスタンダードと同じ、そんなにハードなスペックではなく、シャフトも走ってくれるタイプです。本当に飛距離アップが最優先に造られて、シンプルに低スピンを実現してくれる、というタイプのようです。
おすすめのゴルファー

各スペックをご覧ください。標準シャフト装着では決してハードなスペックではありません。特に『Diamana ZXⅡ50』は適応ヘッドスピードが33m/s~48m/sと、ゼクシオシリーズとあまり変わらない数値の記載になっています。標準シャフト装着では、本当に幅広いゴルファーをターゲットにしてくれていて、ハードヒッターの方が使う場合には、それぞれマッチングしたカスタムシャフトでの使用を促進してくれている感があります。
実績と数値が証明
さて、最新モデルの新機能をユーザーにアピールするのはメーカーとしては当然のことで、あとは現場でどれくらいの喜びをゴルファーにもたらしてくれるか、という点になります。
冒頭でも記したように、すでにトーナメントでも実績で証明してくれています。さらにダンロップ公式サイトでも記載されていますが、契約プロの感触やフィーリングだけでなく、ボール初速などの数値面ではっきりとアップしているのがわかります。
もう一点、これが何よりの信頼感になりますが、これまでのモデルは「プロに使ってもらうために造った」という方針だったのが、今作は「試作を重ねてプロの意見をもらいながら一緒に造りこんだ」ということです。ツアープロにとってドライバーで最も重要なのが「飛距離」です。絶対に妥協しないプロ達のフィードバックをもとにできたプロダクトです。これほど信頼できる理由は他にないのではないでしょうか。
まとめ
『SRIXON』のブランド名の由来、ご存じでしょうか。
ダンロップの世界戦略ブランドのひとつではありますが、住友ゴム工業の「Sumitomo Rubber Industry」の頭文字であるSRIに未知の可能性を示すXと、前進し続けるを意味するONを掛け合わせて『SRIXON』という名称になったそうです。
ゴルフを愛する人たちとともに、ゴルフの未来を切りひらいていく、『SRIXON』というブランド名にはそんな思いが込められているそうです。
プロや上級者だけではなく、ゴルフを愛するすべてのゴルファーとともにあるブランドということ。
そう聞くと、『ZX5 MkⅡ』も『ZX5 MkⅡ LS』のコンセプトの意味も理解できます。 打てばわかる、これまでとは違う『ボール初速』の凄さ。是非体感してみてください。
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