ヘッドスピード45m/s以上のハードヒッターにおすすめのドライバー、総重量310g台のモデルからご紹介します。
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- 2024年の最新版、ヘッドスピードに合わせた適正なクラブの選び方
- 購入や買い替えを検討しているゴルファーのみなさまに、特選10モデルをご紹介
- ①キャロウェイのおすすめドライバー EPICFLASH SUBZERO(エピックフラッシュ サブゼロ)
- ②キャロウェイのおすすめドライバー MAVRIK(マーベリック)
- ③キャロウェイのおすすめドライバー ROGUE ST MAX D(ローグエスティーマックスディー)
- ④テーラーメイドのおすすめドライバー M6(エム6)
- ⑤テーラーメイドのおすすめドライバー STEALTH PLUS(ステルスプラス)
- ⑥PING(ピン)のおすすめドライバー G400LSTEC(ジー400エルエステック
- ⑦PING(ピン)のおすすめドライバー G410PLUS(ジー410プラス)
- ⑧タイトリストのおすすめドライバー TS2(ティーエス2)
- ⑨タイトリストのおすすめドライバー TSⅰ3(ティーエスアイ3)
- ⑩ダンロップのおすすめドライバー SRIXON ZX5(スリクソンゼットエックス5)
2024年の最新版、ヘッドスピードに合わせた適正なクラブの選び方
重さ別で総重量310g台、ハードヒッター向けのタイプとなりますが、標準シャフト装着で310gを超えるモデルはなかなか少なく、多くは50g台や60g台のカスタムシャフト装着のプロダクトになりますし、そのままトーナメントプロが使ってもおかしくないほどのスペックになります。
そして、ハードヒッター特有のドライバーに対する要求としては、飛距離はもちろんですが、とにかく球筋の操作性。
自身の持ち球の供給への安心感も欲しいですし、突如現れる暴れ馬を制御してくれるような、ある程度の寛容性も持ち合わせてほしいところ。
購入や買い替えを検討しているゴルファーのみなさまに、特選10モデルをご紹介
今回は、総重量310g台のドライバーを、メーカー別の独自性能や、おすすめモデルの際立った特徴などをご説明しながら、ご紹介していきます。
各モデルごとに⦅Golfdo⦆在庫・価格状況をご案内しています。気になる品があればCHECKしてみてください。
①キャロウェイのおすすめドライバー EPICFLASH SUBZERO(エピックフラッシュ サブゼロ)
《2本の柱》と《AIフェース》が合わさった最初のモデル。ボール初速アップによる飛距離性能とハードスペックの融合は大きな魅力
2019年発売。キャロウェイ独自のボール初速アップのテクノロジー『ジェイルブレイクテクノロジー』、いわゆる《2本の柱》が搭載されてから3代目となるモデルです。
そして、テーラーメイドと並んで、革新的なテクノロジーを新作に搭載してくるキャロウェイならではの独自のアピールポイントとして、このモデルから『AIフェース』が搭載され始めました。
飛距離アップのためのフェースを開発、というコンセプトのもとに、最新のAIに完全にフェースの設計を任せた、というとんでもない発想で造られた、文字通り革新的な機能です。
ブランド名は、2本の柱搭載として発売された初代の『EPIC』ブランドを継承使用。前年の『ROGUE』の初代よりもアスリートテイストにもどり、フェースデザインもややディープに、アスリート好みのフォルムになりました。
このEPICFLASHブランドでの、同時発売は3タイプ。ややアベレージテイストのカチャカチャがついていない『EPICFLASH STAR』、真ん中に位置してカチャカチャ搭載の『EPICFLASH』、そして、一番アスリートテイストが強くカチャカチャ搭載の『EPICFLASH SUBZERO』。
その中でも、『EPICFLASH SUBZERO』は、標準シャフトのSフレックスでも総重量310gとしっかりハードスペック。
カスタムシャフト装着のプロダクトに関しては、このモデルが発売された2019年はとても楽しめる年代となっています。
走り系、しなり系を求めるゴルファーには、水色カラーリングのスピーダーシリーズの5代目『Speeder661 EVOLUTIONⅤ』や、紫系カラーリングの『TOUR-AD VR6』などが面白いところですし、あばれを抑えるタイプを欲するかたには『TENSEI CK PRO ORANGE60』装着などがおススメかと思います。
『Speeder EVOLUTION』シリーズの5代目の60g台『Speeder661 EVOLUTIONⅤ』が装着されているモデルが中古市場での本数が多い。走り系のシャフトと挙動をおさえるタイプのヘッドとのコラボは、飛距離を求めるハードヒッターへの人気が高かった証明でしょう。
②キャロウェイのおすすめドライバー MAVRIK(マーベリック)
ハードヒッター向けのスペックなのに、寛容性が抜群!飛距離アップと真っ直ぐ飛ぶ性能が両立する稀少なモデルです
2020年発売。前述の『EPICFLASH』シリーズと同じく、ジェイルブレイクテクノロジーとAIフェースが採用されていますが、進化したのは、一言でいえば『やさしさ』。
アスリートテイストの『EPIC』ブランドに対して、アベレージテイストの『ROGUE』と『MAVRIK』ブランド、という位置づけでしたが、何よりも明確にそれがわかるのが、スイートエリアの広さ。
フックフェースでもなく、初代『ROGUE』のようにシャローフェースでもないのに、高い寛容性をもっていて、乱暴な言い方をすれば、どこに当たっても飛んでいってくれるAIフェースというところ。2本の柱とAIフェースによるボール初速アップの性能を味わいたいが、そうそう芯でとらえられるものでは…、というヘッドスピードは速いがやさしさも欲しいというゴルファーに、嬉しい仕上げ方を提供してくれたモデルといえます。
EPICFLASHと同じくSUBZEROタイプもありますが、ここは暴れ馬制御を優先して、ノーマルの『MAVRIK』をおすすめ。ただ、カチャカチャ搭載なので、カスタムシャフト搭載モデルも多数あります。
特に、この年代は、近年のグラファイトデザインの中では最もしっかり系とみられる『TOUR-AD XC』があり、6S装着で317gと振りごたえのあるスペックになりますし、USED市場では『Speeder EVOLUTION』シリーズ装着のプロダクトも多くありますので、チョイスにも幅があります。
ミスヒットを助けてくれる寛容性の高さは、ハードヒッターにとっては特に嬉しいモノ。10.5°のロフトに、しっかり系のシャフト『TOUR-AD XC6』装着で、高弾道低スピンを狙ったセッティングも面白いコラボなので、おすすめです。
③キャロウェイのおすすめドライバー ROGUE ST MAX D(ローグエスティーマックスディー)
複数タイプ展開のシリーズの中で、嬉しいつかまり重視のモデル。オートマチックにつかまえてくれるからスライス対策にもなる、ハードヒッター向けのモデルです。
2022年発売なので、型落ちになったばかり。テーラーメイドの『STEALTH』が1強で圧勝になるかと思いきや、この『ROGUE ST』シリーズが巻き返して牙城を崩した、という1年になったくらいに、話題となった高評価のシリーズです。
その高評価の理由は、なんといってもタイプの多さ。総重量的には、しっかり310gを超えているのに、ヘッドのタイプが複数あるという、かなり珍しいシリーズとなっています。
その中でも稀少なのが、この『ROGUE ST MAX D』。モデル名の『D』は、ドローのDと思ってよいでしょう。つまり最もつかまってくれるタイプという意味合いです。
310g台の総重量=ハードヒッターというつながりは確かにありますが、とはいえ右への球筋に悩むゴルファーも多くいます。その意味では、このモデルは実に秀逸な性能もってくれています。
標準シャフトのSフレックスでは、総重量307gですが、カスタムシャフトの『TOUR-AD UB5』装着で310g、つまり50g台シャフトが装着されても310gを超えるのです。シンプルな計算で、60g台のカスタムシャフトを装着すれば、320g前後となり、つかまる性能も持ちつつ、しっかりと振れるハードなスペックにもなっているというモデルです。
④テーラーメイドのおすすめドライバー M6(エム6)
スピードインジェクション搭載で飛距離性能がアップ!しっかり振れる重量で、つかまえてくれる重心設定のタイプです。
テーラーメイドも、キャロウェイと同じく革新的なテクノロジーを毎年アップデートしていますが、その中でも、2019年から搭載の『スピードインジェクション』と、2022年から始まった『カーボンウッド』は、驚異的な性能といえるでしょう。
そして、この『M6』は、同年発売の『M5』とともに、『スピードインジェクション』搭載始まりのモデル。
この機能を詳しく説明します。
ドライバーは、世界共通のルールで決まっている「反発係数規制」に抵触しないように設計・生産されていますが、ライン生産ではどうしても個体差がでてしまい、そのバラツキを計算した設計のもとに生産されています。
その要素を払拭したのが、この機能。一旦反発係数をルール適応外まで高めてからチューニング(戻す)することで、最終的にルール適応内に収める、という技術を開発しました。
フェース面に開けた2つの穴からヘッド内部にレジン素材を注入(インジェクション)して、ルール内の反発係数に戻し、違反にならないように全数検査をして出荷、という文句のつけようがない飛距離アップ機能です。
同年発売の『M5』と『M6』では、スライド式ウェイトが搭載されていて、よりアスリートテイストが濃い『M5』と、つかまり重視の『M6』というタイプのわけ方となっています。
60g台のカスタムシャフト装着で総重量が311g。キャロウェイの『ROGUE ST MAX D』と同じく、総重量310gを超えた重量帯で、しっかり振れるうえに、つかまえてくれるヘッドタイプです。しなり系の『Speeder661 EVOLUTIONⅤ』や『TOUR-AD VR6』が装着されているモデルなどは、飛距離追及には面白い仕上げではないでしょうか。
⑤テーラーメイドのおすすめドライバー STEALTH PLUS(ステルスプラス)
驚異的な新技術『カーボンフェース』搭載のドライバー 飛距離性能と寛容性と操作性を高いレベルで兼ね備えている、大ヒットとなったモデルです
昨年、2022年に大ヒットとなったモデルです。今年、新作として『STEALTH2』シリーズが発売されたので、初代が型落ちとなりましたが、USED市場ではまだまだ高値。
なぜ大ヒットとなったのか。理由は画期的なフェース素材への移行。
ウッドでは、メタル・チタン素材が当たり前となっている近年、ヘッド全体では複合ヘッドというカタチでカーボン素材が使われているモデルは沢山出てきていましたが、フェース素材はチタンがほとんどでした。
実は、テーラーメイドは2012年発売の『GLOIRE Reserve(グローレ リザーブ)』でカーボンフェースを採用しています。
グローレブランドらしく、アベレージテイストが色濃いモデルでしたが、カーボンフェースを採用したメリットとしての《スイートエリアのひろさ》が尋常ではないレベルだったのを覚えています。
しかし、残念ながらデメリットのほうが際立っていました。打感と打音がカーボンそのままだったので、フィーリングを重視する日本人向けとしては致命傷。
高価格だったのもあり、圧倒的な性能を持っているにも関わらず、販売がまったく伸びなかったのは、USED市場の在庫状況をみるとよくわかります。
ただ、メーカーとしては、そこから10年、研究と開発を重ね、デメリットが解決され、メリットもさらに進化させて、アスリートテイストのモデルとして、市場に登場させました。
どのジャンルでも同じことですが、新作が発売されたときには、前作比を数値として示し、販売促進へのアピールとします。
このモデルに関しても同様の記載がされていますが、違うのは進化の度合い。
《60層のカーボンを精巧に重ね合わせた軽量カーボンフェース》と聞いてもピンとこないかもしれませんが、《フェース重量がチタンの43gからカーボンの24gになった》《フェース面積が20%拡大》という数値には驚愕。
フェース素材がそれだけ軽くなれば、その分の重量を周囲へ適正配分でき、飛距離と寛容性がとんでもなくアップできるのがわかります。
そして、フェース面積が20%拡大となれば、スイートエリアも合わせて拡大されるのは明白で、見た目でも理屈でも、メリットが、長所が、とんでもなく進化したことがわかる、とんでもない最新性能となりました。
そして、2012年のモデルで致命傷となったデメリットに対してもしっかりと改良。
開発において《サウンドエンジニアリングチームが結成》と記載されていますので、やさしければよい、飛べばよい、という視点ではなく、全てにおいて妥協することなく造りこまれたプロダクトであることも伝わってきます。
実際には、ややチタンとは違う類の打感となっていますが、デメリットの範囲には入らず、むしろこの打感を好むゴルファーも多く、あらゆる面で、新しいトレンドを生み出したモデルといえるのではないでしょうか。
新作としての発売時には、SELECTショップ限定になっていた『STEALTH PLUS』も、大ヒットがうかがい知れるほど、中古市場に在庫がたくさんありますので、ハードヒッターには嬉しい状況です。
『Diamana PD』いわゆる”白マナ”の後継の位置付けとなる手元調子系のシャフトですが、このヘッドとの組合せは、まさにハードヒッター向け。60g台装着だと310g超えになるので、コチラもおすすめになります。
⑥PING(ピン)のおすすめドライバー G400LSTEC(ジー400エルエステック
圧倒的な直進性で大人気のPINGから、ハードヒッターをターゲットとして造られた低スピンタイプのドライバーです
2017年発売。ドライバーでは、テーラーメイドとキャロウェイが2強の体をなしていた世界の市場において、その牙城を崩したのが『PING』です。
そして、そのきっかけといえるのが、2017年発売の『G400』シリーズ。
タイプを3つに設定して発売する手法は、この数年の期間は変わらずで、このG400シリーズも同じく。
スタンダードな位置付けの『G400』、アベレージテイストに寄っていてつかまり重視の『G400SFTEC』、反対にアスリートテイストが色濃い『G400LSTEC』の3タイプになります。
『SFTEC』は、ストレートフライトテクノロジーの略。スライスで悩むゴルファーにストレート弾道を提供するという意味がある、つかまり重視のタイプ。さらに打ち出しも高めになるようなヘッド重心設定となっていて、装着シャフトも軽量が似合うようなモデルテイストとなっています。
それに対して、この『LSTEC』は、ロースピンテクノロジーの略。低スピン打ち出し機能が強化されたタイプとなっていて、直進性の強さはもちろんですが、どちらかといえば、ハードヒッター向けに縦のスピンも横のスピンも制御してくれる強弾道をイメージしやすいモデルテイストとなっています。
さて、このモデルがおすすめなのは、装着シャフトも理由があります。
通常、総重量が310g台となると、60g台のカスタムシャフト装着のモデルがほとんどになってしまいますが、PING独自のハードスペックの標準シャフト『TOUR173-65』というシルバーの色調のシャフトが装着されると総重量311g。
しかも元調子系の暴れ馬制御系のタイプで、そのうえメーカー純正なのに質が悪くない。
ハードヒッター向けの低スピン弾道のドライバーとしては、名器のひとつです
PINGの歴代ドライバーは高評価のモデルが多いなか、この『G400LSTEC』は、次にご紹介する『G410PLUS』と並んで、名器の類に入ります。
とくに、スピン量過多による吹け上がりをおさえたい、ヘッドの挙動が暴れたときのバラツキもおさえたい、という飛距離よりも安定感をもとめるゴルファーには、イチ推しの逸品に入るかと思います。
純正シャフトの『TOUR173-65』は、フェアウェイウッドにも装着されていて、ユーティリティでも80g台の同タイプがあります。ウッド系を同タイプのシャフトでそろえることもできるので、その点も魅力のひとつですね。
⑦PING(ピン)のおすすめドライバー G410PLUS(ジー410プラス)
近年の代表的な名器のひとつ、とにかく寛容性の高さがすごい!ハードヒッターも安心して振れるサポート力抜群のドライバーです。
2019年に発売。この後に『G425』シリーズが2020年に発売、2つ後のモデルとなる『G430』シリーズが2022年11月に発売されているのに、USED市場でもまだまだ高値をキープしているのが、名器扱いとなっている証拠です。
女子プロのトップクラスが使用して好成績を残し、その中でも渋野日向子プロが全英女子オープンで優勝したことが最大のプロモーションともなり、近年稀にみる大ヒット。
軽量シャフト装着であればヘッドスピード30台のかたも使えて、ハードスペックのシャフトを着ければハードヒッターも使えるという、これまた稀少なヘッドの特徴も手伝い、とんでもなく幅広い層のゴルファーに受けたのもヒットの要因かと思います。
さて、その中のハードヒッターを対象とした場合、前述した純正シャフトの『TOUR173-65』装着だと、総重量が309g。これでもハードヒッター使用としては、全く問題ないスペックですが、この年代からハードヒッター向けのカスタムシャフトとして、『TENSEI CK PRO ORANGE』と『ディアマナ D-LIMITED』が市場に登場します。
どちらも、元調子系のしっかり系。相性が合うゴルファーは質的にもフィーリング的にも大絶賛。トッププロの使用者が多いこともあり、他のアスリートタイプでも装着モデルがたくさんありますが、この『G410PLUS』が相手だと、ヘッドとシャフトが絶妙にかみ合います。
前モデルの『G400LSTEC』は、完全な低スピン設計であり、そのタイプにありがちな《つかまりにくい》という特性もありました。ハードヒッター=フック球に悩む、というわけではありません。
右への出球の懸念もありますし、調子によっては左右両方へのバラツキが不安材料になるときもあり、低スピンよりも寛容性に重きをおいた特徴を欲する場合も多々あるかと思います。
その意味で、『G410PLUS』と元調子系の『TENSEI CK PRO ORANGE』や『ディアマナD-LIMITED』装着のモデルは、圧巻です。
安心して振り回すことができ、ヘッドのサポート機能は抜群。まさに名器と呼んでもそん色ない高性能のモデルという評価となっています。
USED市場をみると、その高値状態でも驚かされます。前述の2タイプのシャフトが装着されていると、中古にも関わらず、5万円以上する品が多数。他のメーカーの型落ちの新品のほうが安いのでは、というほどの状況になっています。
『TENSEI CK PRO ORANGE』との組合せは、最高級のコラボ!3万円台の価格にはなりますが、それだけの価値はあります!
⑧タイトリストのおすすめドライバー TS2(ティーエス2)
飛距離性能がアップした、つかまり性能重視のアスリートモデル。安心感をもって構えられるシャローフェースも魅力です。
2018年発売。アスリートブランドとしては、世界市場で圧倒的な立ち位置に居続けるメーカー、タイトリストですが、ドライバーの310g台の重量帯でも同様です。
以前は『VG3』という日本市場向けのブランドがあり、アベレージテイストで人気を博し、ドライバーからアイアンまでのラインナップで販売していましたが、現在では『VG3』ブランドはボールのみの展開となりました。
ドライバーのジャンルでは、本格派アスリートタイプの『D3』と、ややシャローフェースでつかまりと高弾道イメージの『D2』の2タイプの展開を長年継続していましたが、前述のVG3ブランドがなくなり、軽量タイプとよりハードヒッター向けのタイプを同じブランドで展開し始めたのが、この『TS2』の年代からです。
以前の『D3』と同じ位置づけの『TS3』、そして『D2』と趣を同じにする『TS2』が主軸となり、軽量の『TS1』、ヘッドサイズも小さく完全なロースピン設定の『TS4』という4タイプの展開となりました。
2018年にこのシリーズが発売されてから、2020年には『TSi』シリーズ、2022年には最新の『TSR』シリーズが発売されています。
さて、この『TS2』をおすすめにしたのは、次にご紹介する『TSi3』とはタイプが違うこともありますが、やはり特徴の違いが一番です。
D2のラインは、つかまりと高弾道がD3ラインとの違いとなっていましたが、このモデルからは飛距離性能の評価がかなり変わりました。
ゴルフボールでは『PROV1』がスピン系の世界ナンバーワンを長年続けていることもあり、コントロール性能に関しては、ドライバーもアイアンもウェッジも突出した面をみせていました。
飛距離性能では、スピードインジェクションを始めたテーラーメイド、2本の柱を搭載したキャロウェイのほうが話題先行していましたが、タイトリストも黙ってはいません。
913、915、917と続いてきたブランド名からTSへと変えることでイメージも変化をみせて、タイトリストファンだけでなく、アスリートゴルファー全体へのアピールも強化してきました。
そして、つかまり重視の『TS2』は、時期もよく、カスタムシャフトでは『TOUR-AD VR6』や『Speeder661 EVOLUTIONⅤ』などの走り系が出ていることもあり、ヘッドとシャフトでつかまえて飛ばす、というイメージにぴったりのアスリートテイストモデルになっていると思います。
⑨タイトリストのおすすめドライバー TSⅰ3(ティーエスアイ3)
タイトリストの歴代ドライバーのなかでも、トップクラスの高評価を得た名器といえるモデルです。
2020年発売。航空宇宙の分野で採用されていたチタン素材を、業界で初めてフェースに搭載したという話題性もありましたが、このモデルが名器あつかいされているのは、タイトリストらしさを保持しつつ、性能を高めた点ではないでしょうか。
テーラーメイドもキャロウェイも、性能面でも革新的な進化をしていますが、カラーリングやデザインなども年ごとに変えていて、ある意味では、そこにこだわりはありませんし、そこに根付くファンも少ないかもしれません。
ただ、タイトリストは違います。一貫して、アスリートタイプらしい《カッコよさ》を崩しておらず、ヘッドの《雰囲気》も、色調や全体的なイメージも大きな変化をさせていません。
ですが、ドライバーである以上、性能面も大事。飛距離と寛容性と操作性を共存させることが必須ですし、競争の激しいジャンル、少しの妥協でもすれば、あっさりとファンは離れていきます。
ただ、ひとつの特徴といえるのは、ストロングポイントとしてコントロール性に重きをおいていると感じる点です。
カスタムシャフトとして公式にカタログに記載していたのが、『TOUR-AD DI5』と『TOUR-AD DI6』のみ。もちろん、当時も現行モデルも他のシャフトでのカスタムオーダーは受けていますが、このシャフト装着をアピールしている点が、ポイントとして、こだわりを感じます。
グラファイトデザインの歴代モデルの中でも、この『DI』シリーズは、しっかり感満載のタイプで、中調子ではありますが、暴れないように、と願うゴルファー向けのシャフトでした。
トーナメントプロからの人気も高く、新作シャフトが出た後も使用を続けているプロがいたほどです。
復刻版的な位置づけで、このタイプをアピールしていたところが、よりハードヒッター向けに、コントロール性能重視で、アスリートテイストが強調されているモデルかと思います。
⑩ダンロップのおすすめドライバー SRIXON ZX5(スリクソンゼットエックス5)
松山英樹プロが使用してマスターズ優勝。アスリートブランドのSRIXONが発売した、飛距離性能と寛容性が両立しているモデルです。
2020年発売。国内メーカーからの唯一のおすすめモデルになります。それくらい海外勢の勢いが強い近年なのですが、この『SRIXON ZX5』はさまざまな意味で市場もイメージをガラッと変えました。
まず、松山英樹プロが使用したこと。
ダンロップ契約プロとして、アイアンやボールを使用していましたが、ドライバーは別のメーカーのモデルを使用していました。ところが、2020年の発売前からざわつき始め、2021年には、なんとマスターズで使用して優勝。
史上最高級のプロモーションをもとに、プロダクト自体の確かな高性能もあり、爆発的なヒットとなりました。
60g台のカスタムシャフトを装着で310gを超える総重量になりますが、嬉しい点は、少しつかまり系であること。
他のメーカーでいえば、テーラーメイドの『M6』や、タイトリストの『TS2』などと同じラインにあるモデルですし、トーナメントプロが使用しているモデルではありますが、シビアさは全く感じません。
2022年11月に、この次のモデルが発売されました。なのにUSED市場でもまだまだ高値ですが、おすすめの逸品です。
※モデル紹介の資料に記載されている重量の数値は、新商品として発売されていた当時の数値です。中古品の場合は、若干重量が変わっている場合もありますので、ご了承ください。
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