テーラーメイドのドライバーが使いたい 過去に発売されたモデルで評価が高かったおすすめは?
飛ぶドライバー 曲がらないドライバーが欲しい コスパもよい中古モデルは?
キャロウェイやタイトリストなど、高い人気をもつ海外メーカーはたくさんありますが、その中でもテーラーメイドは人気が高い。
特にドライバーのジャンルでは、飛距離アップ、曲がりが少なくなる寛容性、操作性のイメージを高めてくれるコントロール性能など、全てのカテゴリーにおいて、驚くようなテクノロジーを搭載した新作を毎年のように発売してくるので、常にトップクラスの販売量を誇っています。
今回は、そんなドライバーのトップメーカーであるテーラーメイドから、過去に発売されたモデルの歴史を振り返りながら、バージョンアップされていった性能と、実際に評価が高かった人気モデルをご紹介していきたいと思います。

※本ページにはプロモーションが含まれています
ドライバーの性能を進化させる テーラーメイド独自のテクノロジー
ドライバーで最も重要な性能は?
という問いには、ほとんどのゴルファーが「飛距離アップ」と答えるでしょう。
いま持っているヘッドスピードで、できるだけ遠くへ飛ばすこと。
2007年のルール改正の前までは、そのための機能として、『高反発』というキーワードが最優先の開発テーマでした。
とにかくインパクト直後のボールスピードを上げていく、そして飛距離を伸ばしていく。
各メーカーがここにフォーカスして、競合市場で新作を発売していました。
ただ、高反発ヘッドが使えなくなったことで、テーラーメイドは少し視点を変えます。
「チューニング機能」という性能の進化、弾道調整のためのテクノロジーの開発を進めていったのです。
のちほどモデルの歴史のなかで触れますが、2000年代後半に登場したチューニング機能は年々進化して、2010年代の後半には他のメーカーにも浸透して、世の中にあるドライバーのスタンダードな機能として定着します。
そして、2019年、今度は飛距離をアップさせるテクノロジーが現れて、2022年にはさらに進化したテクノロジーが登場します。
歴代モデルの性能の進化過程と、高評価モデルをご紹介
過去の人気モデル、高評価だったモデルの中から、おすすめのドライバーをご紹介する、ということが今回のテーマです。
あまり年代をさかのぼり過ぎると性能の差が出てきてしまいますが、進化の歴史をご説明するために、最低限のお伝えだけさせてください。
ターニングポイントとして、4つのブランドネームがあります。
まずは『R』。
『R7』『R9』『R11』『R15』というシリーズがありました。
そして、それぞれのシリーズで、さまざまなタイプが発売されています。
先の2つのシリーズは、チューニング機能の登場と進化の過程にありました。
『R7』シリーズは2006年に登場。
ヘッドの周囲に、取り外し可能なスクリュー式のウェイトを搭載。
違う重さのウェイトの配置を変えることで、ヘッドの重心位置をかえて弾道調整につなげる、という機能です。
そして、2009年には、その後の全クラブの歴史を変えるテクノロジー『脱着式スリーブ』を搭載した『R9』が登場します。

今では、スタンダードになった機能であり、パーツです。
テーラーメイドでは「可変式スリーブ」という名称で、最初はフェースアングルを変えることだけでしたが、このテクノロジーが発表されたときは、「こんなことが可能なのか…」と衝撃的ともいえる驚きがあったのを記憶しています。
さて、2011年には『R11』が登場します。ここではスリーブの装着はロフト設定も可能になっています。
ただ、それ以上に強烈なインパクトを与えたのが「白いヘッド」です。
ヘッドのクラウンのカラーリングは、黒が当たり前だった概念のなかに、ドライバーからユーティリティまで、『R11』も含めたテーラーメイドの全てのモデルも白いヘッドで登場させたのです。

いま思えば、プロモーションとしては、超一級でした。
なにしろ、トーナメントを観ていると、白いヘッドはこの上なく目立ちます。
使用選手が多ければ多いほど、そして使用選手が優勝すれば、圧倒的な宣伝になりますからね。
そのあとに『R15』が登場、このときにはウェイトの調整はスライド式となっていて、現在のモデルに搭載されているチューニング機能と同じステップまできています。
この後、ブランド名は「『R17』になるのかな」と思っていたら、2015年に『M1』が発売。
『R』というブランドはここで完全になくなります。
フェースのすぐ後ろに横にスライドできるウェイト調整と、その後ろで前後にスライドできるウェイト調整が搭載されて、手動でのウェイト調整による弾道調整機能の最高峰の段階まできました。
完全に『R』というブランドの後継として認識されましたが、この少しあとに、忘れてはいけないモデルが発売されます。
初代の『M2』。
こちらのチューニング機能はスリーブのみ。
『M2』に触れるには、ご紹介しなければいけないモデルがあります。先ほどお伝えした2011年に白いヘッドが登場したときに、違うテイストのモデルが発売されています。
『ROCKETBALLZ(ロケットボールズ)』。
略したカタチでの『RBZ』というロゴは、どちらかというとフェアウェイウッドがメインで発売されて、フェアウェイウッドとしては、空前の大ヒットモデルとなります。
その理由は『ぶっ飛び系フェアウェイウッド』というコンセプト。
低スピン打ち出しを可能にしたヘッド設計で、飛ばす性能にフォーカスしたフェアウェイウッドは、それまでになかった概念だったため、全く新しいジャンルを生み出しました。
その後、チューニング機能の『R』系と、ぶっ飛びタイプの『RBZ』系の2つのラインがしばらく続きます。
RBZというブランドは2代でおわり、さまざまなネーミングのモデルが登場しますが、その後継として登場したのが、2016年発売の初代『M2』です。
本来、チューニング機能もなく、アスリートタイプとしては『M1』があったので、アマチュアにこそつかわれるイメージの『M2』でしたが、タイガー・ウッズが使用したことで、世界の反応が一変します。
飛距離性能と操作性、フィーリング面も優れたいたからこその大ヒットだったわけですが、この後に続いていく『M』シリーズの道筋をつくったことは確かだと思います。
2017年には2代目となる『M1』と『M2』が同時発売。
そして2018年には『M3』と『M4』が発売。

奇数にはチューニング機能、偶数はぶっ飛び系の後継という位置づけはそのまま。
ただ、『M2』の2代目あたりからは、ぶっ飛び系というイメージに「つかまり重視」というコンセプトが性能として加わりました。
こうなると、右へのミスを嫌がるフェード系を持ち球とする上級者や、そもそもスライスのミスを減らして欲しいスライサーには、欲しくてたまらない性能として、ニーズがどんどん高まっていきます。
もともとメインブランドの『R』の後継だったチューニング系よりも、つかまり性能がアップされた『M2』の後継シリーズのほうが売れ行きは上回り、2019年に『M6』が発売されて圧倒的な販売量となり、完全に逆転してしまうことになります。
飛距離性能のターニングポイント 『スピードインジェクション』という独自のテクノロジー
しかも、この2019年に発売されたモデルには、チューニング機能ではなく、飛距離アップへの新しいテクノロジーが搭載されます。
『スピードインジェクション』。
ヘッドに注射器のようなものでジェルを注入するプロモーションが有名でしたが、一度ヘッドを高反発の状態でつくり、ヘッドの下部からジェルを注入。
ルール内ギリギリの反発性能に戻して、全ヘッドを検査してから出荷するというシステム。
『R9』の可変式スリーブが発表されたときも驚きましたが、このときも同じくらいのインパクト。
長らくチューニング機能でリードしていたテーラーメイドが、飛距離アップにフォーカスしたモデルを発売したので、『M6』は近年稀にみる大ヒット。
同時発売の『M5』『M5TOUR』もアスリートタイプとして高評価でしたが、「スライスを減らしたい」「つかまったフェードが打ちたい」という、世のゴルファーのニーズが圧倒的に多かったことが証明されたモデルとなりました。
そのあとに少しずつヘッドの性能は進化させて、2020年には『SIM』、2021年には『SIM2』というシリーズが登場します。
どちらも評価が低かったわけではないですし、売れ行きも好調でしたが、この翌年に発売されたモデルのせいで、ドライバーの市場は激変します。
2022年に『カーボンウッド』という革新的なテクノロジーが搭載された『STEALTH(ステルス)』が発売されます。
フェース素材にカーボンを搭載した『カーボンウッド』というテクノロジー
フェース素材にカーボンを採用するというテクノロジー。
実は、過去のモデルでも、GLOIREブランドのモデルで、この試みはありました。
ただ、カーボンという素材は軽くて強度がある一方で、フィーリングがまるで違うという、チタンとは決定的に違う性質があります。
当時、フェース面積が驚くほどに拡大されてスイートエリアがひろくなったドライバーは、あまりにも悪いフィーリングがデメリットとして目立ち過ぎて、高い性能を持ちながら、ひどく売れ行きがよくないモデルとなってしまいました。
約10年が経過して、その期間に継続して開発を進めていたのではないか、と思えるほどに完成されたモデルは、過去のデメリットがまるで消え失せて、カーボンを採用することによるメリットだけが目立ってくれる最高級のドライバーとして、市場を賑わせてくれました。
2023年には、2代目として『STEALTH2』シリーズが発売。
そして2024年には、3代目としてブランド名を変えて『Qi10』シリーズを発売しています。
カーボンウッドとしてのメリットをさらに進化させて、継続して大ヒット作となっています。
テーラーメイド歴代モデルの中から、性能のすごさで「名器」と呼ばれるドライバーをご紹介
さて、ここからは、過去のモデルの中から、評価が高かったいくつかのモデルを、おすすめのドライバーとしてご紹介したいと思います。
当時、革新的で目立った機能を搭載したモデル、というポイントと、市場にある程度の在庫があることをベースとして3モデルを挙げました。
★M2 2017モデル

『M2』の2代目です。先にお伝えしたように、ぶっ飛び系の後継として、それでいてトーナメントプロも使えるモデルとして、当時のヒットモデルとなった名器です。
純正シャフトでもしっかり振れるスペックでしたが、上記のようにアスリートゴルファーにも好まれたモデルだけあって、カスタムシャフト装着の品が中古市場にも多く、幅広いゴルファーにおすすめできるプロダクトとなっています。
★M6

先にお伝えした飛距離アップの機能としてのテクノロジー『スピードインジェクション』が搭載されたモデルです。
そして、つかまりの良さも高評価。
操作性重視のアスリートタイプ『M5』には、スライド式のウェイト調整機能がついていたにも関わらず、人気の差は明らか。
世のニーズが「球をつかまえてくれる性能」に大きく傾いていることがわかったモデルでもあります。
それを証明するかのように、中古市場の在庫量は圧倒的。
前後のモデルと比較しても、ロフトや状態(ランク)や装着シャフトを選ぶのに困らないくらいの豊富な品数となっています。
★STEALTH(ステルス)2

先にお伝えした『M6』のあとに、『SIM』が発売されていますが、このモデルでは『SIM』と『SIMMAX』、『SIMMAX-D』という3タイプの展開となっています。
『M5』と『M6』というような展開ではなくなりました。
ある意味では、ひとつのブランド名のなかに複数のタイプがラインナップされているので、わかりやすくなったかと思います。
このSTEALTHシリーズでも、スライド式ウェイトが搭載された『STEALTH PLUS』。
スタンダードな位置づけの『STEALTH』。
つかまりの良い設定で、『M6』の後継タイプともいえる『STEALTH HD』。
2代目のシリーズでも、まったく同じネーミングでの展開となっています。
まとめ
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
テーラーメイドファンのかたはお気づきかもしれませんが、今回は人気ブランドのひとつである『GLOIRE(グローレ)』には一切触れていません。
日本市場限定、アベレージタイプの王道『ゼクシオ』に負けないくらい、高い評価を継続しているブランドです。
初代発売から10年以上続いている怪物ブランドなので、歴史と高評価モデルをご紹介するには、相当なボリュームになることもあり、単独の記事でご案内しています。あわせてご覧ください。
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