ゴルフを始めて間もないかた、または数ケ月のかた。面白さを知ってしまった方は、スイングやスコアへの追求とともに、クラブやボールなどのさまざまなアイテムにも興味をお持ちかと思います。
とくに、クラブを選ぶ楽しさは格別です。
メーカーもブランドもたくさんありますので、さまざまな情報を仕入れて、新しい相棒を手にいれて試してみたくなる時期でもあるかと思います。
ドライバーやアイアンなどを選ぶときは、初心者のかたには比較的やさしいモデルで練習を重ねていくのをおすすめしますが、ウェッジというアイテムは別です。
アイアンのマッスルバックやドライバーの低スピンタイプなど、上級者やハードヒッターしか使えない、というモデルは逆に少ない。
つまり選択肢の幅がひろく、いろいろなモデルを楽しめるということです。
今回は、初心者ゴルファーにおすすめできる激安の中古クラブの中から、楽しみかた満載のスピン系ウェッジをご紹介していきます。
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ウェッジも新品だと1本で2万円以上する高額品です
アイアンセットに別モデルのスピン系ウェッジなどを単品で買いそろえる場合、ロフトの連係をかんがえると2本は欲しいところです。
「せっかく購入するなら新品でNEWモデルを」という思いもあるかもしれませんが、ドライバーやアイアンセットとくらべれば安価かと思いきや、近年はウェッジもしっかりと高額品になっています。
ひとつの例。
ウェッジのカテゴリーでは、世界でも長年トップに君臨しているといっても過言ではない、タイトリストのVOKEY DESIGN(ボーケイデザイン)ブランドに、現行モデルとして『SM9』というモデルがあります(のちほどもっと詳しくご紹介します)。
こちら、メーカー希望小売価格が税込みで1本27,500円。ウェッジ1本のお値段です。
アイアンの5本セットを比較すると、5倍で137,500円ですから、立派な価格といえますよね。
ウェッジは新品のほうがフェースも溝もスピンがかかりやすいといわれていますが、それでも2本そろえて購入すると、多少の割引があっても4万円以上は確実。
少しコスパのよいドライバー1本と同じくらいになります。
できれば、もう少しコストパフォーマンスのよいお買い物が望ましいところですよね。
最初のころは「ウェッジ2本体制」がおすすめです
「ロフトの連係を考えて2本」とお伝えしました。
アイアンセットにも、ピッチングウェッジ(以下PW)の下の番手としてアプローチウェッジ(以下AW)やサンドウェッジ(以下SW)が組み合わされているモデル多数あります。
PWまではセットの番手をそのまま使い、あとのAWとSWをどうするか、というところが最初の悩みどころですが、おすすめとしてはAWとSWのところに単品ウェッジを組み合わせるセッティングを推奨します。
バンカー用のウェッジとしてSWのみ単品ウェッジにする、というセッティングももちろんアリですが、SWはグリーン周りのアプローチショットでも多用する番手です。
そして、名前のとおり、AWもアプローチで大活躍する番手。
ちょっと転がしをいれるアプローチではAWを、少し球の高さをだしたい場面ではSWを使うのがアプローチのスタンダードです
どちらのクラブをチョイスするか、というシチュエーションがたくさんあることを考えると、できれば2本を同じテイストのモデルにしたいところです。
そうすれば、構えたときのイメージも近いですし、より自然体でショットに挑むことができますからね。
ロフトセッティングは「50度と56度の組み合わせ」がおすすめです
2本の単品ウェッジをセッティングするときにちょっとした悩みどころは、ロフト設定をどうするか、というポイントです。
新品はもちろんですが、中古モデルであってもロフトバリエーションはたくさんあります。
とくに、のちほどご紹介するかつての人気モデルや名器クラスであれば、ロフトの選択肢は多数ありますから、「どのロフトで2本そろえればよいのか」というのは、最初の疑問になるかもしれません。
おすすめとしては諸説あるかもしれませんが、筆者の推奨は50度と56度の組み合わせになります。
以前は、52度と58度の組み合わせがもっともメジャーなセッティングでした。
ただ、アイアンのロフト設定のタイプが増えてきて、PWのロフトが47度や48度がスタンダードだった「ノーマルロフト設定」よりも、44度や45度の設定になっている「ストロングロフト設定」が多くなってきた近年においては、状況が変わりました。
AWの代わりに52度をいれてしまうとPWが44度の場合、7度とか8度のロフト差になってしまうので、番手間としては「離れ過ぎ」になってしまうのです。
50度あれば、まだ6度の差でおさまりますし、次を56度にすれば、最低限の差にすることができます。
「できればアイアンセットと同じで4度刻みにしたい」ということで、単品ウェッジで48度もいれて3本体制のセッティングにするかたもいます。
今回は初心者ゴルファーへのおすすめということで、コストパフォーマンスも含めて2本でのおすすめとしていますが、やがてアイアンセットの連係でいろいろと試すときもくるかと思います。
初心者ゴルファーにおすすめする激安中古ウェッジ 特選5モデル
ここからは、人気メーカーから発売された過去のモデルから、中古市場に在庫があるコストパフォーマンスのよいウェッジモデルをご紹介していきます。
50度と56度があって、2本合わせても1万円前後から1万円台前半で購入できるモデルを対象としています。
各モデルごとに⦅Golfdo⦆在庫・価格状況をご案内しています。気になる品があればCHECKしてみてください。
①タイトリスト VOKEY DESIGN(ボーケイデザイン)SM7
2018年に発売されたモデルです。
世界規模でナンバーワンのウェッジブランドともいえるタイトリストの『VOKEY DESIGN』。
マスタークラフトマン『ボブ・ボーケイ』の名を冠したこのブランドは、長年にわたり、ツアープロや上級者のみならず、すべてのゴルファーから圧倒的な支持をうけています。
このブランドネーミングのなかで、グローバル展開をされているのが『SM』シリーズ。
「スピンミルド」の略で称されている「SM」シリーズは、2024年現在で10代目、『SM10』が現行モデルとなっています。
ロフトバリエーションとバウンスパターンの多さが魅力で、ヘッドのカラーリングにも種類があります。
トーナメントプロの使用者が多いので、アスリートタイプのイメージが強いモデルですが、決して難しいという印象はありませんし、初心者のかたにもおすすめできます。
前述したとおりバウンスの種類がありますが、おすすめは10度になります。
②キャロウェイ JAWS2019モデル
2019年に発売されたモデルです。
「サメが噛みつく」というイメージで、「ウェッジの溝とボールの摩擦」「ボールがグリーンで止まるスピン性能」がアピールされたブランドネーミングです。
キャロウェイは、ドライバーやアイアンでも同様ですが、本当にプロモーションが上手い。
スピン性能をもとめてウェッジを買い替えようとしているゴルファーにとっては、ど真ん中のアピールポイント。
それまでは、キャロウェイ発のウェッジは『MACK DADDY(マックダディ)』というブランドネーミングがメインでしたが、このモデル発売以降は、『JAWS』ブランドが定着しています。
FORGEDタイプやフェース面全溝タイプなども発売されていますが、中古市場でも圧倒的な在庫量を誇っている今作をおすすめとさせてもらいました。
③フォーティーン DJ-33
2017年に発売されたモデルです。
フォーティーンは日本人が立ち上げた純国産のメーカーですが、「高いスピン性能」のウェッジで世界を驚かせたメーカーでもあります。
ラインナップとしては、フラットなバックフェースのタイプもありますが、キャビティバック形状でやさしさの性能も持ち合わせた『DJ-33』をおすすめとさせてもらいました。
先にご紹介した2つのモデルも、決して難し過ぎるわけではありません。
ただ、初心者のかたにおすすめするアイアンセットとの連係では、キャビティ効果で、ある程度の寛容性をもったウェッジのほうがセッティングとしては連動性があります。
本格派ウェッジメーカーでもあるフォーティーンですから、やさしさ重視でありながら、しっかりしたスピン性能もあり、構えたときのヘッドシェイプもアスリート感たっぷりです。
④クリーブランド CFX
2019年に発売されたモデルです。
以前に別の記事でおすすめさせてもらいましたが、フルキャビティ形状のウェッジとして、クリーブランドファンのみならず、やさしいウェッジのカテゴリーで高い評価を得ているシリーズのモデルです。
クリーブランドは、VOKEY DESIGNにならぶ世界トップクラスのウェッジブランドです。
このモデルの他にも、ツアープロや上級者が好むアスリートタイプやフル溝タイプもしっかりラインナップされています。
クリーブランドはもともと海外発祥のブランドですが、いま現在はゼクシオやスリクソンのブランドを展開しているダンロップが発売しているので、日本のトーナメントプロにも使用者が多いのが特徴ですね。
⑤キャスコ ドルフィンウェッジ DW-118
2018年に発売されたモデルです。
他のウェッジ人気メーカーから発売されているモデルとは、一線を画すデザイン。
特徴あるソールデザインで数代にわたり展開を継続している『ドルフィンウェッジ』は、ウェッジが苦手なかた、アプローチのミスを減らしたいゴルファーから絶大な支持をうけているシリーズになります。
現行モデルは『DW-123』が発売されていますが、ご紹介の『DW-118』は在庫量も豊富。
「アプローチでダフるミスが多くて…」というゴルファーには、一度試してみてほしいモデルでもあります。
まとめ
ウェッジというアイテムは、ヘッドの形状やロフトだけでなく、バウンス角やネック形状といったさまざまな構成要素があります。
さらには、アイアンセットとのシャフトの組み合わせも重要になりますので、選び方にはいくつかのポイントがあります。
以前に別の記事で、ウェッジの基本知識についてお伝えしていますので、こちらも合わせてご覧ください。
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