傾斜地(斜面)からのショット『リスク回避のマネジメント』『苦手を得意に』

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202212192

ラウンド中の出来事。左足下がりの不安定なライから、グリーンの右端にきられたピンポジションにむけて、ピンデッドで果敢に狙ったセカンドショット。

グリーン右にはバンカーがあり、その右はライも悪い極端な斜面。

左足下がりからのショットは、右に出たミスの感触…。さらには想定外に強く吹いた左からの風にものってしまい、バンカーよりもさらに右の最悪のライのところへ…。

このとき、ご一緒していた知人から、「いまのショット、どんな狙いで打ったの?」と聞かれて答えたところ「もったいないよ、傾斜からは余計に安全策でいかないと」というアドバイスをいただきました。

本記事は、レッスンの類ではありませんが、筆者の経験と先輩方から教えてもらってきた教訓の中から、あなたのスコアアップに役立つ(かもしれない)情報をお伝えします。

今回のテーマは「傾斜地からのショット リスク回避のマネジメント 苦手を得意に

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傾斜地でのショットは球筋にもスイングにも影響します

傾斜、斜面からのショット。

右打ちのかたの場合、つま先上がりと左足上がりは左へ、つま先下がりと左足下がりでは右へ行きやすいのが特徴です。

これはミスというよりは、スイングの軌道が要因なので、必然的な出球になってしまいます。

ただ、100%ではありません。

その意味では、ラフからのフライヤーとおなじく、程度が読みにくい。

また、ある程度対応する打ち方を会得すれば、それほど極端な左右への影響が出ないこともあります。

ただ、フラットで打ちやすい、それこそ練習場とおなじような恵まれた条件で打てるシチュエーションとは明らかに違います。

仮にストレートに打てるコツを持っていたとしても、ミスのでる確率は、スタンダードなショットとは比較になりません。

理由は、実にシンプルです。

すべてのゴルファーがスイングを覚えて、体得しているのは、基本的には練習場です。

絶対的にフラットなライで、しかも打席とマットがあるので、オートマチックに狙いに向かって構えることができて、さらには自動ティーアップがあればアドレスを解かずに連続で打つこともできます。

つまり、最高級に恵まれた条件下でスイングを覚えているのです。

上下左右、少しでも傾斜がはいれば、アドレスの体全体のあらゆるラインに臨機応変的な対応が必要です。

さらには、ボールの位置やスイング軌道も個別に対応が必要。

これだけ変化する条件を並べれば、いかにミスがでやすい条件になるか、おわかりいただけると思います。

傾斜からのショットでは、よりセーフティなコースマネジメントで

筆者自身、冒頭のようなシチュエーション、左足下がりのライは苦手ではなく、どちらかといえば得意な部類に入ります。

ただ、グリーンセンターのピンポジションであればまだしも、端にきられたピンをダイレクトに狙うには、リスクのほうが大き過ぎる、というのがアドバイスの内容でした。

例えばですが、グリーンの右にバンカーも傾斜もなく、仮に外したとしての困難なシチュエーションでなければ、アグレッシブなプランで攻めてもよい。

ただ、少しのミスが大たたきにつながってしまうコースレイアウト。

バンカーからでも、近いピンポジションは寄せにくい。

さらに右ならば、グリーンに乗せるのがやっと、ライが極端にわるければそこからバンカーに入ってしまう可能性すらある。

「左足下がり」「左からの読めない風」、いくら得意なライでも、ミスをしたときのリスクが巨大であれば、安全にセンター狙い、もしくはグリーン左端を狙ってもよいのでは、というのが最良のコースマネジメントであることを知人のかたは説明してくれました。

傾斜からのショットはそもそも難度が高い 苦手は早めに得意にしてしまいましょう

もうひとつ、パターンは違いますが、傾斜地からのショットではフルスイングがしにくいのも覚えておきたい特徴です。

傾斜の度合いにも寄りますが、平地ではない時点で、足もとが不安定になります。

土台をドッシリとさせたアドレスでこそ可能になるフルスイングですから、傾斜地では再現性が落ちてしまうのは仕方がないことです。

ですが、軽く打つ、7割くらいの加減で振る、というのも難しいものですよね。

ただ、傾斜にそって構えることや、少しだけ短くクラブをもって振るなど、平地とは違う工夫の積み重ねは絶対に必要になります。

筆者自身、傾斜のなかの4つのパターンでは、左足下がりがもっとも苦手でした。

振り返れば、ゴルフ人生の半分は苦手なまま過ごしていたと記憶しています。

ただ、ドライバーの調子がよくて、スコアもイイときに、このライに出会うと、それだけで緊張感が激変してしまう。

苦手は苦手なので、結果は明らか。悔しい思いを何度もしました。

それからは、知人に教わり、理屈も覚えて、さまざまなシチュエーションでチャレンジしてコツを覚えることができ、今では得意なショットのひとつになりました。

それだけに冒頭でのラウンドでの出来事、よりコースマネジメントが大事だったことも痛感しました。

まとめ

初心者のかたがスコアを更新していくなかで、上達していく過程にあるのは、スイングの質や飛距離だけではありません。

ラウンドのなかでの臨機応変なショット、そして場面に応じたマネジメントも含まれます。

極端な表現をすれば、スコアに直結するのは、コースマネジメントのほうが重要なのでは、と思えてしまうほどです。

傾斜地からのショットは、まさに顕著な例。

まっ平なコースばかりでなく、さまざまな傾斜がたくさんコースで待ち構えている以上、筆者のように長いこと苦手なままにしておくと、せっかくスイングが良くなってきたとしても、余計なプレッシャーが生じて、ベストスコア更新への妨げとなってしまいます。

幸い、動画や雑誌の記事など、細かなレッスンを知るには困らない昨今のゴルフ業界です。

身近に上級者のかたがいて、ラウンドできる機会があれば、アドバイスをあおぐこともできるかと思います。

傾斜からのショット、きちんと対応して見事な結果につながると、達成感がひときわ大きいですよ。

苦手なかたは、是非早めに得意にしてしまうこと、おすすめします。

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