ゴルフシューズの選び方 ソフトスパイクとスパイクレスの違いの他にも素材とサイズ感が重要!

シューズ
202212192

ゴルフシューズを購入するとき、買い替えるとき。人気メーカーやブランド、お店がおすすめするお買い得品などを検索していくかと思います。ただ、それ以外にも選ぶときの大切なファクターがあります。

グリップ力を左右するアウトソールの形状

履き心地とコーディネートにも影響するアッパー素材

サイズフィットとホールド感を決定づけるフィット機能

この記事では、初心者のかたから数年のゴルフ歴をもつかたまで、是非知っていてもらいたいゴルフシューズの選び方をお伝えします。

プロフィール

※本ページにはプロモーションが含まれています

ゴルフシューズのアウトソールの形状 芝生との接地力と安定感が求められます

靴に足をいれたとき、靴の中の底にあるパーツを「インソール」「中敷き」と呼び、地面や芝生などを踏む靴の外側の底を「アウトソール」と呼びます。

タウンユースで履く革靴やスニーカーなどのアウトソールには、それぞれが活躍するシーンに合った形状がなされていますが、ゴルフシューズは「スパイク」というキーワードが入っているとおり、地面(芝生)との接地力を高める形状になっているのが特徴です。

コースでのラウンドは、ほとんどが芝生のうえでのプレーになりますので、このスパイク力がないと、安定した土台をもとにスイングすることができなくなってしまうのです。

他のスポーツ、サッカーの試合を観ているとわかりますが、みるからにスパイク力がありそうな凸面があるシューズを履いていますよね。

ゴルフのラウンドでは、「突然ダッシュして急にストップして」というほどの動きはありません。

ただ、スイングの動きは、想像以上に足もとの安定感を要求してきます。

練習場の打席、ゴムマットや人工芝のマットのうえではスニーカータイプのソールでスイングの動きをしてもおそらくOKでしょう。

ですが、芝生に立って実際にスイングしてみると、ものの見事に滑ります。

一度機会があり革靴でフルスイングしたことがありますが、フィニッシュなんてとんでもない、ちょっと腰を痛めそうな不安さえ感じたくらいです。

さらに、ゴルフコースは山あり谷ありの立地も多く、斜面を歩くことも度々。

場合によっては、急な斜面を上り降りすることもあるので、その意味でもスパイク力は必須です。

スイングのときは「安定感がない」で済みますが、急斜面では滑ってケガをすることにもつながってしまいます。

また、雨が降っているときや、朝露で芝生に水分が残っている時も同じくで、フラットな平地で普通に歩いていても滑ってしまうくらいです。

ゴルフシューズには、芝生の上でのスイングの安定感を求める要素とともに、さまざまな地形があるゴルフ場でも「滑りにくい準備」として欠かせないアイテムとなっているのです。

ゴルフシューズのソール形状のタイプは2種類「ソフトスパイク」と「スパイクレス」

いま現在、ゴルフシューズの靴底の形状には「ソフトスパイク」と「スパイクレス」の2種類があります。

少し歴史をさかのぼると、30年から40年以上前は、ほぼ「スパイク一択」でした。

ただ、今とはちがう先が尖った鉄製のスパイク鋲。

履いてアスファルトの上を歩くと、「カチャカチャ」という音が響き、突き上げ感はたっぷり。

アウトソールの素材も今のような動きやすい柔らかさをありません。

アッパー素材には少し種類がありましたが、基本的には「快適な履き心地」とは程遠いアイテムでした。

「スパイクレス」もなかったわけではありません。

しかし、こちらも今のような素材や工夫された形状ではなく、摩耗しやすくグリップ力もそれほど強くないので、「鉄製スパイク派」のほうが多かったと記憶しています。

ただ、1990年代の後半ごろから、鋲が『樹脂製』になっている「ソフトスパイク」が登場して、さらに追いかけるように進化した「スパイクレス」が登場して、ゴルフシューズは一気に快適さが増していきます。

鉄製から樹脂製に変わったのは「芝生にやさしい」という理由からと聞いていましたが、何よりも履き心地がよくなったのがゴルファーにとって嬉しい進化でした。

摩耗したら交換できるのも鋲タイプのメリットですが、鉄製の鋲はネジも鉄製、当然アウトソールには鉄のネジが存在することになります。

わずか数ミリとはいえ、重さも足裏への感触にも、影響アリ。

これが樹脂になり、脱着部分も樹脂になったので、重さも突き上げ感もアウトソールの造りも、履き心地重視でつくることが可能になっていきました。

一方で、スパイクレスも着々と進化。

もともと国内のゴルフメーカーの大手、ブリヂストンダンロップは、言わずと知れたタイヤの一流メーカーです。

ゴム素材の開発と地面との接地感に関しては、ゴルフシューズよりも性能が重視される分野です。

シューズの寿命と同じくらいの耐久性をもつアウトソールの素材、芝との摩擦を最大限発揮してくれる凹凸の形状など、タイヤで持っている技術をシューズにも生かし、スパイクレスの性能は飛躍的に進化していきました。

「ソフトスパイク」と「スパイクレス」。

それぞれに特徴があるため、ゴルファーは個々のニーズを満たしてくれるタイプを選ぶことができるようになりました。

グリップ力と安定感という性能で勝る『ソフトスパイク』

グリップ力という性能と、快適さを求める履き心地。

スポーツで履く専用のシューズである以上、どちらも不可欠な要素ですよね。

あとは、2つのタイプがもつ特徴、もっといえば、どちらのストロングポイントを選ぶか。

スパイクレスのグリップ力が以前よりも増したとはいえ、やはり鋲のほうが性能は上です。

それに、樹脂製になったおかげで、鋲の形状にもさまざまな種類ができて、「芝生をつかむ」グリップ力はさらにアップしました。

タイプによっては、ラウンドを終了した後にエアーガンで芝生を吹き払うときに、鋲に芝が絡み過ぎて、結構手間がかかってしまうくらいです。

そして、樹脂製になったことは他にも恩恵があります。

先にお伝えしましたが、「鉄製にくらべて飛躍的に軽くなったこと」そして「アウトソールの構造に柔軟性が生まれたこと」この2点です。

鋲そのものも軽くなりましたが、アウトソール側の受け手も軽量化されます。

それに周囲の強度も軽く済みますから、アウトソール全体を軽量化することが可能になり、スパイクレスのストロングポイントでもある「軽量」に負けないくらいのモデルが実際に登場しています。

そして、もうひとつ忘れてはならないのが「安定感」。

軽量化と履き心地よりも、グリップ力がアピールポイントのソフトスパイクです。

アウトソールの接地面をやや広めにして、土台となる足腰の安定感を増すという機能は、グリップ力との相乗効果としてストロングポイントがさらに強調されます。

実際のモデルにも、履いて上からみたときにアウトソールがかなり出っ張っているタイプがあります。

スイングのときに、左右へのバランスが崩れないようにしてくれる性能は、とくにパワーのある男性ゴルファーには嬉しい性能ですよね。

履き心地ももちろん大事ですが、グリップ力と安定感が勝る『ソフトスパイク』は、安心して思い切りスイングできるように足腰をドシっとさせてくれることを求めるゴルファーにはおすすめのタイプになるかと思います。

履き心地と軽量化にプラスしてグリップ力も進化している『スパイクレス』

「進化」という言葉のまえに「凄まじい」という形容詞をつけたいくらいに性能がグンと上がったのが、近年のスパイクレス

日本の芝よりも滑りやすい洋芝がほとんどのゴルフ場にある欧米を主戦場とする海外メーカーのフットジョイアディダスが、複数のメインモデルをスパイクレスでラインナップ。

USPGAのトーナメントプロが着用しているくらいに、グリップ力への信頼がアップしています。

ゴルフシューズの専業メーカーでもある『フットジョイ』は、ツアーモデルとしての位置づけのスパイクレスモデルを展開していますが、そのストロングポイントはアウトソールの素材と形状。

アウトソールだけで複数の素材をうまく組み合わせ、耐久性とグリップ力を求めた硬い部分と、履き心地の向上につながる箇所には柔らかい素材を共存させています。

耐久性の向上は、このモデルだけに限ったことではありません。

ひと昔前の素材と比較すると、本当に摩耗しにくくなりました。

「シューズ本体が使えるうちはグリップ力もOK」というくらいの強度になっていますから、この面でもソフトスパイクのメリットに負けないくらいの機能になっているといえますね。

鋲が樹脂になり履き心地がアップしたとはいえ、脱着部分がないことは断然有利です。

そして、軽量感はなんといってもラウンド時の足の疲れを軽減させてくれます。

履いたときの軽さと快適さ、この性能を求める方には、スパイクレスがおすすめです。

『スパイクレス』のおすすめモデル【お買い得品】
フットジョイ『PROSL SPORTS BOA』

スパイクレスの意外なメリット 初心者にもおすすめです

ラウンドと同じ感覚でスイングを覚えることができますから、練習場でもゴルフシューズを着用することをおすすめします。

そのとき、スパイクレスの構造がひとつのメリットとなります。

練習場の打席は、ゴムのマットか人工芝がスタンダードでしょう。

そこでソフトスパイクを履くと、変な表現ですが、鋲の分だけ背が高くなってしまいます。

コースでは芝生をつかむがごとく鋲が沈んでくれますが、人工芝ではそうはいきません。

数ミリとはいえ、そのまま高さが変わってしまいますので、ボールとの距離がわずかに違ってくるのです。

とくに、グリップ力をアピールしているモデルは、鋲の凸面がとても大きい。

実際に置いてみるだけでもわかりますが、結構な高さができてしまいますよ。

その点、スパイクレスであれば、練習場もコースも同じ感覚で履けますから、その心配はありません。

もうひとつ、スパイクレスのモデルはコストパフォーマンスが良いのも特徴です。

カジュアルテイストのスニーカータイプには、リーズナブルな価格のモデルが多いので、これからゴルフを始める初心者のかたにもおすすめしやすいかと思います。

ゴルフシューズのアッパー素材の種類 天然皮革と人口皮革とニット

さて、次に忘れてはならない「アッパー素材」についてお伝えします。

おもに3種類「天然皮革」「人口皮革」「ニット(メッシュ)」というところでしょうか。

歴史が長いのは、先の2つ。

「天然皮革」は、高級路線でラグジュアリー感がたっぷり。

ビジュアル面では風合いもよく、手触りでの柔らかさも抜群。

その分、手入れも必要で、かつ価格も高い、というところがメリットとデメリットになりますね。

対して、スタンダードな「人口皮革」

ニットタイプが出てくる前は、ほとんどのモデルのアッパーがこの素材でしたし、今でもまだまだアッパー素材としては主力かと思います。

もうひとつの「ニット」タイプ。

見た目はメッシュで、どちらかといえば夏のシーズンに合う涼し気なイメージがスタートのきっかけだったと記憶しています。

その後、ゴルフウェアのスタイルがカジュアル化していくのと一緒に、ニットのシューズも人気を高めていきます。

夏の季節の半袖短パンスタイルに合うのはもちろんですが、オールシーズンでもスウェットタイプのパンツがラインナップされてきたくらいにコーディネートがカジュアル化されてきています。

天然皮革などが合わないというほどではないですが、メッシュのテイストは実に相性がよい。

それに、素材の開発がすすみ、防水性能がアップしてきたのも高評価のポイントですね。

スパイクレスのモデルが増えてきたのと同時進行で、ニットタイプも続々と人気メーカーのラインナップに加わっていき、今ではかなりの品番が選べるほどになっています。

ゴルフシューズのフィット機能 ダイヤル式とヒモタイプ

タウンユースのシューズもそうですが、サイズ感はもっとも大事ですよね。

大き過ぎも小さ過ぎも、どちらもよくありません。

靴は、とくにスポーツ用にかんしていえば「大は小を兼ねる」という表現は適しません。

安定感を増すべく、足をホールドする仕事もありますから、ジャストフィットでなければなりません。

小さいのは、もっと論外です。

「少し伸びるかな」と小さめのサイズを選ぶ方もいますが、足を痛めることにもなりますし、おすすめできません。

いちばんのおすすめは、やはり実物を履いてみること

「普段も26.0を履いているから」という理由で、履かないで選んでしまうかたもいます。

ただ、メーカーやモデルやアッパー素材によって、実際に履いたサイズ感は違います。

甲の周りの高さや幅にも種類がありますし、外見だけでは判断しにくいのもありますから、実際に店舗さんにいき、さまざまなタイプを履きくらべてみてください。

足が感じる違いは明らかで、驚かれるくらいかと思います。

そして、ゴルフシューズのフィット機能として忘れてはいけないのが、『ダイヤル式』『ヒモタイプ』

『ダイヤル式』とは、「カチャカチャ」ともよばれていて、『BOA社』のパーツがもっとも有名、たくさんのモデルに搭載されています。

メリットは、なんといっても脱ぎ履きのスピード感。

足をいれて、ボタンをカチッと押して、時計周りにまわすだけで締まっていきます。

基本、動いてもゆるみませんし、締めるワイヤーも滅多に切れません。

脱ぐときは、ボタンをひっぱるだけ、回す必要はなし。

嬉しいのは、ラウンド中などでも微調整ができること。

スタートして歩いたりスイングしたりを繰り返しているうちに、最初には感じなかったちょっとした隙間ができてくることがあります。

ヒモタイプですと、いったんほどいて、履いて、また締め直す作業になりますが、ダイヤル式であれば「カチッ」とちょっと回すだけで締まってくれます。

これだけのメリットがありますから、人気メーカーのモデルにも多数採用されているダイヤル式ですが、とはいえ、ヒモタイプもまだまだラインナップされています。

おもな理由としては、「欧米では靴を脱ぎ履きする文化がないこと」と「ヒモタイプは微妙な調整できること」、この2点です。

ご存じのとおり、自宅へ帰った時などに靴を脱ぐ履くという日常は日本独特の生活習慣です。

となれば、脱ぎ履きのスピード感は必要ありませんよね。

フットジョイやアディダスなどの海外メーカーにヒモタイプがしっかりラインナップされているのは、それが大きな理由になります。

そして、日本人の方にもヒモタイプを長年愛用している方がいます。

理由としてもお聞きすることがありますが、「微妙な調整ができる」というのがポイント。

ダイヤル式のワイヤーは、カカト周辺を締める機能になっているタイプが多いのですが、甲の部分を全体的に均等に締めるにはヒモのほうが優れています。

足全体をしっかりホールドしたい、という方には、ヒモタイプのほうがおすすめかと思います。

さらにはコストパフォーマンスの良さも見逃せません。

ダイヤル式は、そのパーツ自体が価格にのっていますので、同じタイプのモデルですとヒモタイプのほうが少しお安くなっているパターンが多い。

スニーカータイプなどのカジュアルテイストのモデルは、特に「ヒモタイプ」+「スパイクレス」でコスパ抜群のモデルが多いので、おすすめですよ。

まとめ

ゴルフシューズのマーケットは、クラブやボールと同じで、NEWモデルが発売されると前作がお買い得品として、大幅値下げになるケースが多々あります。

「良いものをお安く」手に入れることができるので、タイミングとサイズがあえば、ゴルフシューズの買い替えには絶好の機会かと思います。

こちらでも、アウトレットセールとなったお買い得品をご紹介することがありますので、その際は是非CHECKしてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました