「ドライバーがテーラーメイドなので、あわせてフェアウェイウッドもそろえたい」
「テーラーメイドの歴代フェアウェイウッドのなかでランキング上位にくるおすすめの名器は?」
『M2』『SIM』など、テーラーメイドの歴代フェアウェイウッドには、ドライバーと比較しても負けないくらいに高評価のモデルがたくさんあります!
今回は、「飛距離アップ」や「コントロール性能」、そして「高い慣性モーメント」を可能にしてきたテーラーメイドのテクノロジーをご紹介しながら、歴代の人気モデルたちもお伝えしていきます。
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「テーラーメイドのフェアウェイウッド」の評価を上げた名器『V-STEEL』
ドライバーのカテゴリーで「飛距離」と「方向性」のパフォーマンスを上げるべく、つねに革新的なテクノロジーを世に送りだし、業界の先頭を走ってきているテーラーメイドですが、それはフェアウェイウッドのカテゴリーにおいても同様です。
フェアウェイウッドは、「飛ばす」ことだけでなく、グリーンをとらえることも大切な役割になりますから、搭載されてきたテクノロジーもドライバーとは一味違います。
たとえば、2003年に発売された「V-STEEL」。
大き過ぎず小さ過ぎず、絶妙に構えやすいヘッドシェイプ。
そして、高いレベルでのコントロール性能と、球を操りやすいフィーリング。
2000年代、アスリートゴルファーの間では、長い間「名器」として愛されていたモデルです。
筆者自身もこれまでのゴルフ人生ではいちばん長い期間使ったフェアウェイウッドですが、大ヒットとなった大きな理由のひとつに「ソールの形状」があります。
打感やコントロール性能の高さだけでなく、芝のうえから打つときの「抜けの良さ」まで考えられて造られた独自の形状。
固有名詞として「V-STEELソール」というネーミングまでついて、20年以上経過した近年のモデルでも、この形状が採用されているほどです。
飛距離とコントロール性能を追求し続けた機能の進化
ドライバーのカテゴリーでは、2007年のルール改正で高反発ヘッドが規制されたので、テーラーメイドは「チューニング機能」に着目して開発を進めていきました。
2005年の「r7」シリーズではヘッドにスクリュー式のウェイトカートリッジを搭載することで重心設定を変えられるようになり、2009年発売の「R9」シリーズではヘッドとシャフトを切り離した脱着式スリーブ(可変式スリーブ)によって、ロフトやライ角を調整することを可能にしていきましたが、ほぼ同時進行で、ほぼ同等の機能がフェアウェイウッドにも搭載されています。
2011年には「白いヘッド」の「R11」シリーズが発売。
ソールに三角形のパーツがつけられてヘッドのアングルを変えられる機能でしたが、この付近の年代でもっとも注目されたのは、翌年2012年に発売されたモデル「Rocketballz(ロケットボールズ)」でしょう。
シリーズのラインナップとしてはドライバーやアイアンもありましたが、とにかく今回のテーマでもあるフェアウェイウッドが大きな話題となります。
フェースとソールの間に「スピードポケット」というすき間をつくり「ボール初速アップ」と「低スピン化」を可能にしたことで、「飛ぶフェアウェイウッド」、いや「ぶっ飛びフェアウェイウッド」を実現。
このテクノロジーは「貫通型スピードポケット」というネーミングに変わり、今現在のモデルでも採用されています。表面加工がかわり、一目見てわかるすき間ではなくなりましたが、飛距離アップのための機能として継承されています。
複合構造「M(マルチマテリアル)」の時代へ
「R」というブランドネーミングが長くつづき、他にも「BURNER」や「ロケットボールズ」なども登場しましたが、2014年の「R15」シリーズと「AEROBURNER」を最後にこのブランドたちは終わりをつげ、テクノロジーは新たな時代へと入っていきます。
2015年に「M1」が発売。
「M」はマルチマテリアルの略、ヘッドにカーボンを採用した「カーボンコンポジット」という複合構造のヘッドが誕生します。
スタンレス(メタル)よりも比重が軽い素材が採用されたことで、余剰重量が生まれた分、チューニング機能もさらに進化。
フェアウェイウッドなのに、ソール部分にスライド式のウェイトカートリッジが搭載されて、重心設定を調整できる範囲がさらに増しました。
そして、2016年には、まだまだ名器として高い人気を誇る「M2」の初代が発売。
脱着式スリーブは搭載されていませんでしたが、「M1」シリーズと同じカーボンコンポジットの構造で、「打感」「コントロール性能」「飛距離」ともに高い評価をえていたので、翌年に発売された2代目とともに大ヒット作となります。
この後、2018年には「M1」の後継として「M3」、「M2」の後継として「M4」が発売。
1年周期での発売ペースが根付き、翌年2019年には「M5」と「M6」が発売。
このときの「M5」のフェアウェイウッドには、ついにチタンフェースが採用されます。
ステンレス(メタルという表現も使われます)のヘッドがスタンダードだったフェアウェイウッドは、クラウンやソールにカーボンを、フェースにはチタンを採用していき、ヘッド全体の構造の自由度をどんどんアップさせていきます。
あわせてチューニング機能もしっかり進化。
「R」シリーズではスライド式ウェイトカートリッジは左右への動きでしたが、2023年発売の「STEALTH2PLUS」では、ソールの前後に50gのウェイトを動かせるようになっています。
この動かし方は左右へのスライドと違い、高低の弾道やスピン量を調整できるので、フェアウェイウッドの弾道調整機能がさらにバージョンアップされたともいえるでしょう。
さまざまなパフォーマンスが、マルチマテリアルのテクノロジーの進化によってパワーアップを続けているのです。
歴代フェアウェイウッドのおすすめモデルをご紹介
年式がある程度前になると中古マーケットの在庫も少なく選択肢が限られてしまうところですが、そこは天下のテーラーメイド、10年クラスのモデルでも在庫豊富なモデルがあるのですから、流石の一言です。
ここからは、過去に発売されたモデルのなかから、おすすめのモデルたちをご紹介していきます。
M2
初代が2016年、2代目が2017年に発売されました。
「ロケットボールズ」の大ヒットによって定着した「ぶっ飛び系」フェアウェイウッドとしての後継モデルの位置づけではありますが、このシリーズではドライバーもヒット作になっています。
同年代の「M1」フェアウェイウッドには脱着式スリーブが搭載されていましたが、このシリーズにはなかったので、純正シャフト装着の品がほとんど、というのが特徴でもあります。
ただ、テーラーメイドの標準シャフトは、決して評価が低いわけではありません。
年式のこともあり、コストパフォーマンスは抜群ですし、番手別の在庫も豊富です。
コスパと性能のほど良いバランスでのセッティングを考えている方には、イチオシともいえるモデルでしょう。
M5
2019年に発売されたモデルです。
先にもお伝えしましたが、なんといっても最大のストロングポイントは「チタンフェース」でしょう。
そして、「STEALTH2PLUS」でご紹介したスライド式ウェイトカートリッジですが、この「M5」にも左右移動のスタイルで搭載されていて、なんとウェイト重量は65g。
歴代モデルの中ではヘッドサイズも大きいほうではなく、操作性をイメージしやすいフォルムとなっています。
飛距離が優先されたチタンフェースではありますが、ハイレベルなチューニング機能が搭載されていることと、コンパクトなヘッドサイズの造りは中級者や上級者のかたにオススメしたいモデルとなっています。
M6
2019年に発売されたモデル、先にお伝えした「M5」と同期になります。
別の記事でもお伝えしていますが、この「M6」シリーズでは、とにかくドライバーが大ヒットとなります。
テーラーメイド独自の飛距離アップのテクノロジー『スピードインジェクション』が搭載されたこと。
そして、本格アスリートタイプの「M5」と比較すると、「ドローバイアス」がきいた重心設定となっていたので、最も多いともいえる「スライスのミスが多い」「ドローボールで飛距離を伸ばしたい」という世のゴルファーのニーズに見事にハマったのが理由かと思います。
このストロングポイントはフェアウェイウッドでも同様なので、ドライバーと一緒にそろえるゴルファーが多かったのでしょう、中古クラブのマーケットでも、最大級の在庫数を誇っています。
SIMとSIM2
初代が2020年、2代目が2021年発売です。
この「SIM」ブランドのフェアウェイウッドでは、どのモデルにもスライド式ウェイトは搭載されていません。
ですが、初代・2代目とも、「SIM」「SIMMAX」「SIMMAX-D」という3タイプがラインナップされ、それぞれが異なるコンセプトとなっていて、かつ際立ったストロングポイントを有していたので、シリーズ全体を通して、名器のような存在感になっているといってもいいほどです。
2022年には次のブランドネーミングとなる「STEALTH」が発売されています。
にもかかわらず、上級者のみならずトーナメントプロにも継続して『SIM』シリーズを使用している選手がいるほど。
初代と2代目、そして各3タイプ。年式が新しいので、中古市場の価格もまだ高値ですが、タイプを見極めてチョイスすれば、より高いパフォーマンスを発揮してくれる可能性を上げてくれるでしょう。
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まとめ
2022年と2023年に発売された「STEALTH」シリーズ、そして2024年には最新のブランドとして「Qi10」が登場しています。
ドライバーのフェースにカーボンを採用するという「カーボンウッド」で大ヒットとなったシリーズから、その構造をフルに活用した「左右+上下の慣性モーメント10,000」という数値を実現したことで大きな話題となっています。
テーラーメイドというメーカーのありがたいところは、ドライバーだけでなく、フェアウェイウッドでもさまざまなコンセプトのモデルを同時にラインナップしてくれていることですね。
それも、年式の新旧にかかわらずチョイスできるほどに、在庫もタイプも豊富です。
いま、あなたが使用しているドライバーとのマッチング。
そして、選ぶ本数によってはコストパフォーマンスも大事になってきます。
ぜひ、いろいろと検索してみてください。
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