「初心者用のクラブセット、エントリーモデルでゴルフを始めたけど、そろそろ買い替えてみたい」
「何年くらいで買い替える必要がありますか?順番は?」
初心者用のクラブセットを使っている方から、このご質問をいただくことがありました。
ゴルフを始めるとき、コースデビューにむけて最低限のクラブをそろえること、キャディバッグやパターもそろえるときに、とても便利な初心者クラブセット。
ドライバーとフェアウェイウッド、ユーティリティからアイアンセットまでが入っているので、助かるプロダクトですよね。
ただ、練習とラウンドをかさねて、「だいぶ上達してきたぞ」という実感がわいてくると、新しいクラブに買い替えて、さらなるレベルアップを楽しみたい気持ちになるかと思います。
今回は、初心者用クラブセットから買い替えるタイミングと、クラブの順番についてお伝えしていきます。
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最近の初心者用クラブセットはコストパフォーマンスがよいのに性能もわるくありません
初心者用クラブセットですが、近年のモデルはプロダクトとしてのレベルがとても上がっています。
以前は、見た目が本当に安っぽいイメージで、性能も比例していました。
ドライバーの飛距離性能や、アイアンの打感などもひどいもので、「本格的に始めるわけではないのだから」という方へのお試しのセットのような位置づけになっていました。
ただ、ゴルフ界に身をおいている筆者は最近強く実感していますが、この5年10年の期間、ゴルフを始めるかたが本当に増えています。
クラブを販売するメーカーも、さすがに情報を得ているのでしょう。
以前よりもニーズが跳ね上がっていて、「安かろう悪かろう」では売れ行きが伸びないというマーケット状況になり、必然的にプロダクトのレベルはビジュアルもパフォーマンスも見事にアップしていきました。
筆者の知人の女性のかたで、キャロウェイのレディースクラブセットを購入した方がいて、実際に軽く打たせてもらいましたが、これが悪くありません。というよりも本当によい感じ。
以前の安っぽいイメージが先入観としてありましたので、まずキャディバッグがしっかりしていてかわいいことと、構えたときのクラブヘッドの質感、打ったときの飛びの性能やフィーリング、何もかもがレベルアップしていることに驚かされたものです。
これはメンズもレディースと一緒です。
もちろん、スタンダードなモデルのほうが性能面で優れていることは間違いありません。
ただ、もし「初心者用クラブセットはおもちゃみたいなクラブだから」、というイメージをお持ちでしたら、慌てることはないと思います。始めたころの練習用としてはそん色ないと思います。
クラブセットから買い替えるタイミングは?
さて、買い替えるタイミングをご説明します。
ゴルフを始めて、練習場でアドレスやスイングの基本を覚えて、コースラウンドにもデビューして、というステップアップになると思いますが、この間のペースには、まさに個人差があります。
毎週の練習場通いを欠かさずに、ラウンドも月に1回は必ずいっている、という方もいれば、練習場は月に1回でラウンドは年に3回か4回、という方もいます。
ゴルフが大好きになって、という方でも、お仕事やご家族のご都合もありますから、なかなかゴルフ漬けになるのは難しいかたもいるかと思います。
そうなりますと、買い替えるタイミングは何年とか何か月、という期間で区切ることができません。
ペースによって違いがあります。
どちらかといえば、タイミングとしての目安は、ショットやスイングの安定感、ですね。
始めたころは、ヘッドの芯で当てるのも難しいでしょうし、球筋もスライスが多いかと思いますが、練習を重ねていくと、ショットの安定感が出てくるタイミングがあります。
百発百中とまではいかなくても、10発中の2球でも3球でも、しっかり振ってしっかり球が真っ直ぐ飛ぶようになってきた、という確かな上達への手応えを感じる瞬間です。
このときの「しっかり振って」という表現が、実はとても大切なのです。
体力や体格、身体の柔らかさなど、スイングの特徴やヘッドスピードには、文字通りの個人差があります。
ただ、アドレスやスイングの基本を覚えている頃は、まだ個人差のあるゴルファーとしてのタイプが決まる前になりますので、最適なフィットしたクラブを、という判断がしづらいのです。
その意味では、「しっかり振って」ということができてきて、そのうえでナイスショットの確率もあがってきて、というステップにきたタイミングであれば、何も問題はありません。
ドライバーであれば、「1球も真っすぐ飛ばない」というところから、「何球か真っ直ぐ飛ぶようになってきた」というタイミング。
アイアンであれば、「シャンクやスライスばっかり」だったのが、「芯でとらえている手応えもあって飛んでいく距離も安定したように感じる」というタイミング。
このステップにきたかたは、クラブセットからスタンダードなモデルに買い替えるタイミングとしてはジャストかと思います。
クラブセットから買い替える順番 ずばり『ドライバー』がおすすめです
クラブセットから買い替える、といっても、いきなり全てを新しいクラブでそろえるとなると、新品でも中古でもかなり出費になりますよね。
できるならば、まずは、1万円から2万円くらいの出費で、というご予算の方が多いかと思います。
このとき、筆者がおすすめする買い替えの順番としては、一番がドライバーになります。
価格的な面もありますが、しっかりとした実質的な意味もあります。
理由としては、ゴルファーのタイプに合わせたフィッティングの質が一番高いからになります。
クラブを買い替えるときの選び方は、好きなメーカーやブランド、好きなトーナメントプロが使っているモデル、話題性のあるモデルなど、対象としての選択肢の絞り方はさまざまになるかもしれません。
ただ、ここで間違ってはいけないのが、フィットしていないクラブを選んではいけない、ということです。
個々のヘッドスピードやスイングのタイプに合わせたコンセプトと特徴のクラブをチョイスするということ。
始めた頃と比較すればショットが安定してきたとはいえ、まだまだクラブの「やさしさ」という性能の恩恵はしっかり活用したいところです。
その意味では、「松山英樹プロが使用しているモデルだから」という理由で、いきなり操作性重視のバリバリのアスリートタイプを選んでしまうと、「難しくて使いこなせない…」というもったいないことにもつながってしまいます。
人気のあるメーカーから発売されているメインブランドの中には、やさしさ重視でつくられたモデルはしっかりラインナップされていて、しかも幅広いヘッドスピードのゴルファーに合わせたたくさんのタイプのモデルがありますので、選ぶことに困ることはありません。
あとは、自身のヘッドスピードをしっかり把握して、シャフトや総重量などのスペックを合わせてチョイスすること。
このときのアイテムとしては、ドライバーが一番適しているのです。
とにかく選択肢の幅がひろい。見た目だけでなく、総重量や振ったときのシャフトのフィーリングなど、年式や価格をひろくして探せるとすれば、選び抜くのに困るくらい、といっても過言ではないほどです。
まとめ
ご予算の面で、中古市場のモデルから1万円台や2万円台のドライバーを選ぶときでも、「では、どんなモデルがおすすめ?」という方もいるかと思います。
そして、ドライバーの次にアイアンセットやユーティリティなどをそろえていくとすれば、できればスペックやコンセプトを合わせて買い替えを進めていきたいですよね。
そんな方へのおすすめをご紹介している記事もあります。よろしければ合わせてご覧ください。
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