ゴルフのラウンド 朝のスタート前の練習場ではどんなことを意識して練習しますか?
ドライバー以外には何番を練習しますか?球数は?
先日、ラウンドをご一緒した方から、積極的にご質問をいただくことがありました。
スタート前の朝のドライビングレンジ、1カゴが25球や30球、2カゴ打っても50球から60球。ラウンド前ということもあり、普段の打ちっぱなしでの練習とは一味違う緊張感があるなかでの練習ですが、この時間をどう使うかで、その日のラウンドの内容は大きく変わってきます。
本記事は、レッスンの類ではありませんが、筆者の経験と先輩方から教えてもらってきた教訓の中から、あなたのスコアアップに役立つ(かもしれない)情報をお伝えします。
今回のテーマは「スタート前の練習の重要性」です
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朝の練習は貴重なウォーミングアップ 一日を左右する大事な時間です
日頃の打ちっぱなしに比べれば球数は多くありませんが、スタート前の練習場はとても大事です。
ラウンドで良いスイングをするために、ナイスショットの確率を高めるために、という目的も勿論ありますが、最大の理由はウォーミングアップを兼ねているからです。
スイング造りをする普段の練習場、球数は50球から100球、多い方なら200球から300球打つ方もいるでしょう。
その球数をこなしていると、自然に体もほぐれていますし、全身を柔らかくつかったバランスの良いスイングもできるようになると思います。
スタート前の練習、少ない球数で、そのときと同じコンディションに持っていくのは難しいかもしれません。
ただ、いざスタートホールのティーショットを打つときに、どれくらい体がほぐれているか、動く準備ができているか。
ただでさえ緊張する朝イチのティーショット、体が硬くなって自然体をつくるのが難しくなる時間です。
どれくらいウォーミングアップができているか、できるかぎり動かしやすいコンディションにできているか。
「良いスイングをする」という動きのチェックよりも、「より動きやすいコンディションにする」というウォーミングアップの意識をもつほうが、日頃の練習の成果をだすことにつながってくれることになります。
練習するクラブはドライバーとアイアンとウェッジが基本です
練習場で打つクラブですが、基本的には4本から5本くらい。
1カゴ30球と考えると、その本数で充分。筆者は4本を基本にしています。
番手としては、ドライバーと7番アイアン、ピッチングウェッジ(以下PW)とサンドウェッジ(以下SW)、56度や58度をお持ちの方はそのロフトのウェッジで。そんな組み合わせがおすすめになります。
最初はSWや56度のようなアプローチショットで使う番手で、短い距離を打ち始めます。
30ヤードから50ヤードくらい、スイングの幅はフルスイングではなく、3割から5割くらいでしょうか。
大きな筋肉を使ったフルスイングの前に、手先や上半身の動きをほぐしておく時間と思ってください。
次にPWでのフルショットと7番アイアンでのフルショットをして、最後にドライバー、という順序になります。
球数は5球ずつくらい。
普段の練習に比べれば本当に少ない球数ですが、先にお伝えしたように、スイングのチェックというよりは、ウォーミングアップがメインの時間です。
身体全体を大きくゆったりと使って、動けるコンディションをつくっていくことを最優先にする時間と思ってください。
朝の練習とコースではチェックポイントを絞りましょう
日頃の練習ではスイングを造り上げていくことがメインになりますので、さまざまなチェックポイントがあると思います。
アドレスから始まり、テークバックやトップオブスイング、体重移動やダウンスイングなど、個々の違いはあるにせよ、1球1球たくさんのチェックポイントを意識しながら練習することが可能です。
筆者も、日頃の練習では、覚えるのが大変なくらいのチェックポイントを意識しながら練習します。
多い時では5個から6個くらい設定しているときもあります。もちろん全てを完璧にできるときは滅多にありませんが…。
ただ、ラウンド当日、朝の練習と、現場となるコースではそうはいきません。
まずスタート前の練習はウォーミングアップが主体になります。
1球1球考えながら、たくさんのチェックポイントを意識しながら打っていたのでは、なかなか体がほぐれません。
アドレスで長い時間止まっていたのでは、力ばかりが入って、身体が硬くなってしまい逆効果になる可能性すらあります。
コースではもっと顕著でしょう。
「アドレスが長い人に上手い人はいない」という格言があるくらいです。
頭のなかでたくさんのチェックポイントを思い浮かべて、長い時間アドレスで止まったままでは、間違いなくナイスショットは生まれません。
なるべく時間をかけずに、スッと構えてスッと打つ。
身体も硬くならずに、自然体で動くことができますので、ナイスショットの確率は高まります。
たくさんの課題をもって挑むよりも、一つか二つに絞って、動きを妨げない程度のポイントだけに集中して、練習すること、コースラウンドで意識することをおすすめします。
朝の練習とコースでは「大きくゆったり振ること」を意識しましょう
ひとつ、筆者がおすすめする朝の練習とコースで意識するポイントがあります。
知人の方から教えてもらったことで、あくまで個人的な取り組みなので、参考までにしてくださいね。
そのポイントを教えてもらえたきっかけは、筆者がスタート前の朝の練習場で悩んでいたときでした。
前述したように、少ない球数です。悩んでも、すぐにスイングを改善することは難しい。
前日の練習では調子は悪くなかったのに、朝になって様子が変わったので、悩みが一層深い。
見かねた知人の方が指摘してくれたのが、「スイングが小さくなっていること」「タイミングが早くなっていること」、その2点でした。
ラウンドをひかえた緊張もあり、当てることに気が集中してしまっていたのです。
バックスイングも小さくなって、切り返しのタイミングも早い。ナイスショットなど出るはずもありません。
ラウンドをご一緒したときにも、同様の指摘をいただきました。
「まだまだ下手ですね」と言うと、「ちょっと意識を変えるだけだよ」というお言葉が返ってきました。
普段の練習場では無心でノンプレッシャーでひたすら打つことができます。必然的に体も動きますし、大きいスイングもできる。
対照的に、朝の練習やコースではプレッシャーだらけ、おまけにショットの結果も気になるので、スイングへの集中力も散漫になりがちです。
結果として、球に当てることにばかり意識がいってしまい、スイングが小さくなり、タイミングも速くなってしまう。悪循環ですよね。
これを改善するには、「ちょっと意識を変えること」。
プレッシャーを取り除くことは無理かもしれませんが、集中する課題を設定することはできます。
朝の練習、そしてコースでは、「大きくゆったり振ること」。
この意識を加えるだけでも、結構変化がありますよ。
■まとめ
季節はこれから寒い時期になっていきます。
ウォーミングアップというキーワードが、文字通り大きな意味をもつ季節ですよね。
最後に忘れずにお伝えしますが、スタート前の練習を始める前に、必ずストレッチもしてくださいね。
「時間がないから」と疎かにするのは、本当におすすめできません。
ゴルフのスイングは、全身を使った運動で、なおかつ捻転運動でもあります。
つま先から首筋まで、念入りにストレッチをして、万全の準備をしてから練習を始めるようにしてください。
足腰や背中を痛めたりすれば、日頃の練習の成果を発揮できなくなりますし、せっかく楽しみにしていたラウンドがもったいないことになります。
「朝のウォーミングアップ」として意識すること、「大きくゆったり振ること」。
よろしければ、取り組んでみてください。
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