ユーティリティを1本だけ入れるとすれば、どの飛距離を担当させたいのか?一般的な番手としては3番4番がおすすめといわれていますが、それもロフト角度次第。
ユーティリティの選び方で大事なのは、次の3つ、①ロフト ②シャフト ③コンセプト。
今回は①のユーティリティのロフト角度や番手について、詳しく解説していきます。
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ユーティリティの番手とロフト角度と飛距離

筆者が店頭にいたときに、ユーティリティの問い合わせで一番多くいただいたのが「このユーティリティは何ヤード飛ぶの?」というご質問でした。
「フェアウェイウッドの7番を入れているけど、どうも調子が悪い。同じくらいの飛距離が出るユーティリティを試してみたい」
「アイアンの4番を得意としていたけど、最近球が上がらなくなってきたので、ユーティリティを試してみたい」などなど。
「担当させたい飛距離」は、ロフトとヘッドスピードでわかりますので、上記のデータを参考にしてみてください。
ユーティリティを1本だけセッティングするなら何番がおすすめ?
すでに14本のクラブセッティングが完成していて、そこからアレンジをしていく場合は先にお伝えしたようなプロセスで選ぶことができるでしょう。
ですが、これからゴルフを始める初心者の方や、ラウンド数を重ねてベストスコアが100を切り90を切り、という中級者ゴルファーには、これから本格的にクラブセッティングを仕上げていくステップの方も多いかと思います。
ここで、まず覚えていただきたいのは、アイアンセットとの連動性です。
たとえば、アイアンのいちばん長い番手が6番の場合、その番手のロフトが何度なのか?
6番のロフトが24度だったとしましょう。ここで25度とか26度のユーティリティを1本入れてしまっては、担当する飛距離が重複してしまいますよね。
できれば3度から4度の間隔が望ましい。20度か21度くらいのロフト角度を選べば、7番アイアンより1番手飛ぶ6番アイアン、そして6番アイアンより1番手飛ぶユーティリティ、という「飛距離の階段」が出来あがります。
もともとユーティリティは「ロングアイアンの距離をやさしく打てるように」という理由で誕生したアイテムです。
現在ではアイアンのロフトがたってきた「飛び系」や「ストロングロフト」が主流になっていますので、4番や5番といったミドルアイアンの代わりに活躍してくれるアイテムになりましたが、連動性に変わりはありません。
アイアンでいちばん飛ぶ番手と、ロフト角度が近過ぎても遠過ぎても、この「飛距離の階段」のクオリティは落ちてしまいます。
ここでの妥協は禁物です。長い距離を担当するだけに、ミスをしたときの度合いもショックも大きい。逆に、この距離でグリーンをとらえてくれれば、スコアメイクはグッと楽になりますよね。
可能な限りセッティングの精度を高めることをオススメします。
飛距離を調節できるユーティリティのおすすめ
アイアンでは不可能ですが、ドライバーやフェアウェイウッド、そしてユーティリティでは可能なことがあります。
それは、ロフト角度を調整できること。
すべてのモデルに、スリーブによる調節機能が装備されているわけではありません。
ですが、装備されているモデルならば、表示されているロフト角度を変えることができます。
ロフト角度を変えられることが、クラブセッティングにおいて、どれくらい有効なことか。
参考例として、PINGの≪G425ハイブリッド≫でご説明しましょう。新作として発売されていたときのロフトラインナップは次の通りです。

先ほどの例、6番アイアンのロフトが24度のパターンで考えてみましょう。1本のユーティリティとして、22度の番手を購入したとします。
6番アイアンと2度のロフト差では近い。でも1度の調整ができれば21度になります。1.5度変えれば、20.5度になり、6番アイアンとは3.5度の差になります。
「距離の階段」としてはGOODな感じですよね。
しかも買い替えるわけではないので、実際の飛距離を確認しながらでも可能です。
練習場で調整してもいいですし、コースで(競技でなければ)ラウンド中に調節しながら飛距離を確認してもいいでしょう。
この調整機能、ユーティリティを2本セッティングするときにも有効なのです。
それぞれ、前後に1度から1.5度調節できますから、クラブセッティングを変えるときなど、柔軟性も高くなります。
調節可能なモデル、中古のマーケットでも決して豊富ではありませんが、これからモデルを選ぶ方には、おすすめする理由の優先順位は高いと思いますよ。
まとめ
ユーティリティの選ぶときの3つの大事なポイントとして、まずはロフト角度についてお伝えしました。
担当する飛距離がアイアンセットと近いので、連動性についてご存じでないかたは是非とも覚えてくださいね。
そして、連動性は、選び方の3つのポイントを語るうえでは、すべてに合致することになります。
次回は「ユーティリティの選び方② 装着シャフト」をテーマでお伝えします。
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