ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトの選び方 純正とカスタムのメリットとデメリット

クラブの知識
202212192

ドライバーやフェアウェイウッドのシャフトは、純正がよいのかカスタムがよいのか

14本のセッティングの中で、ドライバーを1本、そしてフェアウェイウッドをいれているゴルファーの方は多いと思います。

本数と番手はさまざまでしょう。

3番と5番をいれて、これより下の距離はユーティリティで、という方もいれば、3番は入れずに、5番から。ショートウッドが好きなので、7番と9番を入れているという方もいるかと思います。

さて、あなたが持っているウッド達のシャフトはどのようにセッティングされていますか?

今回は、ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトのセッティング。

そして、純正シャフトとカスタムシャフトのメリットとデメリットについてお伝えしていきます。

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①純正シャフトとは?

最初に、純正シャフトという存在について、簡単にご説明します。

こちらはテーラーメイドの最新モデル『STEALTH2』のカタログ記載の装着シャフトのラインナップです。

STEALTHシャフトラインナップ

純正シャフトが『TENSEI RED TM50』となっています。

TMという記載は、おそらくテーラーメイドの略、つまり「テーラーメイドのモデルのためにつくられたTENSEIというネーミングのシャフト」という意味になります。

カスタムオーダーで装着される『TENSEI』というネーミングのシャフト、いくつか種類はありますが、三菱ケミカルの公式サイトで見ることができるシャフトとは違います。

見た目と名前はTENSEIですが、あくまで「テーラーメイドの『STEALTH』というブランドのクラブに装着されているシャフト」というように認識してください。

他のモデルの例でも、販売されているドライバーに、『TOUR-AD』とか『Diamana』とか、シャフトブランドの表示があるケースもありますが、その横に『for CW』や『for Titlist』などのメーカーの記載があれば、カスタムシャフトではなく、純正シャフトという位置づけになっている、と覚えてください。

シャフトの模様やデザイン、コスメも似ているので間違いやすいですが、シャフトブランド名の横に小さいメーカー名を探してもらえれば、区別の目安になるかと思います。

また、別のケース、クラブメーカーが独自につくっているシャフトを純正として装着しているところもあります。

ダンロップの『ゼクシオ』シリーズは自社製のシャフトですし、海外メーカーでも、PINGは数種類のオリジナルシャフトを有しています。

自社製のシャフトとカスタムシャフトの両方がカタログに記載されている場合は、価格に違いがある場合がほとんどです。カスタムオーダーのシャフトのほうが少し高価格になりますので、見分け方として覚えておいてくださいね。

②純正シャフトの特徴と性能

他社製ブランドの純正シャフト、そして自社製のオリジナルシャフトに共通しているポイントとしては、そのモデルのコンセプトに合ったシャフトのタイプになっている、という点です。

ドライバーのヘッドが、アベレージゴルファーをターゲットとして造られているタイプの場合。

モデルのコンセプトとしては、やさしいクラブであることをベースとして、つかまりの良さや振りやすさなどが挙げられるでしょう。

このケース、装着シャフトに求められるのは、「軽さ」と「しなり」です。

軽量シャフトは振りやすさを、しなりを感じやすいことでさらに振りやすいイメージにしてくれる。

アスリートゴルファー向けのモデルの場合は、シャフト重量も重めになっていて、しっかり振ってもブレないスペックのシャフトになっている。

モデルのコンセプトと合致していること、あわよくばストロングポイントを引き立ててくれる性能が備わっていることが、純正シャフトに多くみられる特徴かと思います。

では、シャフト自体の性能はどうか?

先ほど、純正よりもカスタムシャフトのほうが少し価格的に高いということをお伝えしましたが、そう考えるとカスタムシャフトのほうが優れていて、純正のほうが劣っている、と認識しがちです。

専門家の意見には諸説あるかと思いますが、筆者が表現として適格と思うのは、優劣ではなく、マッチングの視点です。

純正は装着されているモデルとのマッチング、カスタムはユーザーとのマッチング。

前述のとおり、純正シャフトは、モデルのコンセプトとの相性を考えているため、オートマチックにフィットしている可能性が高い。

選ぶのは硬さを表すフレックスのみ。あとはモデルがもつタイプやコンセプトを信じてチョイスするだけです。

対して、カスタムシャフトの場合。

自身のスイングの個性に合ったタイプのシャフトが決まっている場合、そこにヘッドのコンセプトをふまえつつ、より高い相乗効果を狙い組み合わせるのが、カスタムオーダーのマッチングの利点です。

もちろん、価格の違いが前提にあることが確かですが、「性能の優劣による差」というよりは、個人的なオリジナルのニーズを満たしてくれるオプション価格、という認識のほうがしっくりくるかと思います。

③純正シャフトを選んだときのメリットとデメリット

性能面では、決してカスタムシャフトにひけをとらない純正シャフトですが、しっかりとメリットとデメリットがあります。

まずはメリットです。

先にお伝えしたとおり、ヘッドのタイプが自身のニーズとマッチしていれば、シャフトも連動しているので、その点では安心して使うことができます。

そして、同じシリーズのフェアウェイウッドやユーティリティ、さらにはアイアンセットにも同じタイプのカーボンシャフトが装着されているのがほとんど。

セッティング次第では、番手によるシャフトの違いを感じることなく、すべてのアイテムを同じフィーリングで打つことができるという点が、最大のメリットになるかと思います。

そして、カスタムシャフトとの一番の違いは、やはり価格でしょう。比較すると、純正のほうが新品も中古も平均して低価格となっています。

性能やマッチングを考えると、なるべく価格ありきでは考えたくないところですが、とはいっても新品も中古も、ゴルフクラブは決してお安くはありません。

選択基準のところに、できるだけコストパフォーマンスに優れた、というポイントは外せないファクターにもなるでしょう。

対してデメリットです。

ある意味で、メリットがそのままデメリットにもなってしまいます。

ドライバーやフェアウェイウッドを同シリーズでそろえるとフィーリングも同じに、という点をお伝えしましたが、違うモデルでセッティングすると、必然的にシャフトのフィーリングにも違いがでてきてしまう、ということです。

「シャフトの違いがそれほど重要なの?」と思う方もいるでしょう。

筆者の意見ですが、声を大にしたいくらいに重要です。同じスイングができても結果が変わってしまうことも珍しいことではありません。

運次第ですが、違うモデルであっても、純正シャフトのフィーリングがそれほど変わらないケースもあるでしょう。

ただ、違うどころか、まったく合わない組み合わせになってしまう可能性さえあります。

ドライバーやフェアウェイウッドが、違うフィーリングのシャフトになってしまった場合。

ドライバーでナイスショットが打てても、同じテイストでスイングしたらフェアウェイウッドではナイスショットにならない、という可能性も出てきます。

極端なケースでは、ドライバーでフックがでても、フェアウェイウッドがスライスになってしまう、という可能性もゼロではありません。それほどにシャフトがもつ意味合いは大きいのです。

純正シャフトをチョイスするときのメリットとデメリット、表と裏というニュアンスですが、シャフト選びのひとつの知識として、覚えておいてくださいね。

④カスタムシャフトを選んだときのメリットとデメリット

《②純正シャフトの特徴と性能》のところで少し触れてしまいましたが、個人的なオリジナルのニーズ、というポイント。

メーカー、ブランド、モデル、タイプ。

ゴルフ業界の活性化にともなって、シャフト業界も情勢は同じく。とんでもなく巨大な市場となってきています。

個々のゴルファーの個性に合わせたマッチングが、クラブがもつ性能をより引き立たせるという原理を考えると、カスタムシャフトが存在する意義はとてつもなく大きい。

決して安価ではないシャフトを、新品でも中古でも選ぶのに困らないほどに豊富な市場となっているのは、ある意味で必然かもしれませんね。

メリットは、自分にあったシャフトがみつかると、シャフトとの相乗効果でショットの質が上がっていくということです。

ドライバーであれば、飛距離や方向性。

フェアウェイウッドであれば、飛んでくれることにくわえて、縦の距離感やコントロール性能も大事になってきます。

タイミングとフィーリングにおいて、シャフトに合わせることなく、よりオートマチックに自然体でスイングすることができる。

相性がよいシャフトと出会えれば、そこから先はメリットだらけになっていくでしょう。

ただ、ひろい意味でとらえると、この点がデメリットともなってしまいます。

今回のテーマは、ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトです。

ドライバーで相性のよいシャフトと出会えた場合、フェアウェイウッドにも同じシャフトを装着しないと、結果的に純正シャフトのデメリットと同じになってしまう、ということです。

キックポイントや重量帯がある程度近ければ、それほどの影響は生じないかもしれません。

デメリットと呼ぶほどには、マイナスなイメージにはつながらないでしょう。

しかし、ドライバーでカスタムシャフト、フェアウェイウッドで純正シャフト、逆も同様ですが、このセッティングをする場合は、最低でもタイプや重さやテイストを合わせてあげないと、いくら高性能なモデルであっても、それが活かされなくなってしまうというポイントだけ覚えておいてください。

まとめ

シャフトに関係する記事はいくつかご案内していますが、もしここまでお読みになったあなたが、「シャフトってそれほど重要だったのか…」という感触をお持ちでしたら、コチラの記事も合わせて読んでください。

シャフトの基礎知識や、知っておいてもらいたい情報をお伝えしていますが、この記事の中でもシャフトの性能とマッチングの重要性のところは是非ともご一読いただきたい内容になっています。

くり返しますが、シャフトが違うクラブを続けて打つと、ナイスショットとミスショットになるくらいの違いがある可能性をもちます。

あなたがセッティングしているドライバーとフェアウェイウッド。

もし、ちょっと違和感をもったことがあるようでしたら、一度、重さやキックポイントやタイプやさまざまなスペック、チェックしてみてください。

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