タイトリストのアイアンを使ってみたいけど、上級者しか使えないような難しいイメージがある
かっこいいアイアンといえばタイトリスト、過去の名器とよばれるモデルは?
ドライバーやフェアウェイウッドにも人気モデルがあり、『スコッティキャメロン』や『VOKEY DESIGN』など唯一無二のブランドがあるタイトリストですが、アイアンのジャンルでも、PGAツアープロ使用率ナンバーワンという実績がある超一級のメーカーです。
ただ、それだけにアスリート感が強く、使いこなすのが難しいというイメージも先行しがちです。
今回は、タイトリストが好きなゴルファーに、過去の名器といわれるアイアン、その中でもそんなに難しくなく、飛距離の面でも助けてくれるおすすめモデルをご紹介します。
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タイトリストのアイアンはアスリートタイプ 難しいというイメージが強い
タイトリストのアイアンと聞くと、アスリートゴルファーが使う、操作性重視の難しいモデル、というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
たしかに、他のメーカーと比較すると、ラインナップからして違いがあります。
国内メーカーであれば、ダンロップにはSRIXONというアスリートブランドがありますが、やさしいモデルの代名詞ともいえるゼクシオブランドもあります。
海外メーカーであっても、現在STEALTHブランドが大ヒットとなってトーナメントプロや上級者の愛用者が多いイメージがあるテーラーメイドであっても、日本限定とはいえ、アベレージタイプの『GLOIRE』ブランドを展開しています。
ただ、タイトリストにはクラブのシリーズとしてのアベレージブランドを展開していません。
数年前までは、こちらも日本市場限定ではありましたが『VG3』というブランドを展開していました。ドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティからアイアンまでのラインナップがあり、アスリートテイストが最大の武器であるタイトリストですが、ラージヘッドサイズのアイアンモデルをラインナップしていたくらいですから、タイトリストファンの意外なニーズもあり、数年にわたり高い人気を得ていたこともありました。
しかし、2018年に発売したモデルを最後にシリーズ展開は終了。
クラブのシリーズネーミングとしては、ウッド系がTS、アイアンがTシリーズというラインナップに変わり、いわゆるアベレージタイプとしてのブランド展開がなくなってしまいました。
ウッドではTS1という系統、アイアンではT400といったような、振りやすくてやさしい性能をあわせもつコンセプトのモデルがラインナップされてはいるので、完全にアスリートテイストに限定されたわけではないのですが、最前線にあって旗手として目立っているのは、やはりアスリートタイプ。
「タイトリストと聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか?」と問いには、数多くの方がアスリートタイプと答えてしまうのは、現在のブランド展開をみると仕方がないことかもしれません。
タイトリストには「アスリートゴルファーが好きなブランド」というイメージがあります
世界ナンバーワンのスピン系ゴルフボールの『PROV1』。
数あるパターのモデルやシリーズのなかでも、突出したスペシャル感をもち、圧倒的な存在であり続ける『スコッティキャメロン』。
アイアンのロフト設定の多様化にともなって、単品のウェッジモデルもあわせるように多数のモデルが出るなか、ウェッジの王様として君臨し続ける『VOKEY DESIGN』。
すべては、日本のみならず、世界のトップブランドとして、長年ゴルフをしている人であれば、知らない人はいないと断言できてしまうほどの超一流ブランドです。
筆者自身、『PROV1』も『PROV1X』も使ったことがありますし、スコッティキャメロンやボーケイデザインのウェッジも使ったことがあります。
また、知人のかたで、シングルハンデの上級者のゴルファーには、タイトリスト愛用者が本当に多い。
特に、ボールとウェッジに関しては、相当な率をしめているのではないでしょうか。
愛用するファンが多いことの理由、ひとつの特色として、長年にわたりモデル自体のコンセプトやテイストを大きく変えてしないことも要因かと思います。
もちろん、求められる性能や開発された新しいテクノロジーは搭載され進化はしているでしょう。ただ、ファンの期待の中に「好み」というキーワードが含まれているのもまた事実なので、独特なスタイリッシュなイメージと、長年ブレない全体像なコンセプトからは、ある意味で不変の王道としてのプライドとプランニングが伝わってきます。
決してアスリートゴルファーに限定されたブランドではありません
先にお伝えしたように、ウッドにもアイアンにも、やさしいモデルが展開されています。
ボールでは、唯一『VG3』ブランドが残っていて、ディスタンス系ボールの位置付けで、依然として高い人気があり、プレミアムなタイプとしてラインナップされています。
たしかに、構造としても、採用されている素材としても混じりけナシの軟鉄鍛造、バリバリのマッスルバックである『MB』シリーズや、ちょっとだけハーフキャビティになっていてアスリート感満載の『CB』シリーズなどがあり、この2トップがアイアンモデルのラインナップから外れたことがないことからも、「アスリートゴルファーに限定されたブランド」というイメージが強くなっているかもしれません。
ただ、過去の20年の歴代モデルを見渡しても、日本限定のVG3ブランドを除いたとしても、決してアスリート限定に特化したブランドではない、ということがわかるモデルがあります。
2008年発売の『AP1』と『AP2』。
このときは2つのタイプだけですが、このモデル達が2010年代に築いた圧倒的な評価の高さが今現在のTシリーズへとつながっていることを考えると、ひとつのターニングポイントとなったモデルともいえると思います。
初代の『AP1』は、少しだけ大きめのヘッドサイズでロフト設定もまだまだノーマルでしたが、2代目の710シリーズでは、AP1が5番で25度とややロフトをたててきたことでコンセプトの変化がみてとれます。
ヘッド素材も軟鉄鍛造ではなく、ステンレス。
今ではタイトリストのお家芸ともなっているタングステンニッケルウェイトの搭載も始まっていますし、アピールポイントにも「力強い強弾道」というディスタンス性能を意識したキーワードが使われてもいます。
そして、筆者個人の意見としては「タイトリストを超一流メーカーとして確定させたモデル」として考えている『AP2』。
ロフト設定としては、5番で26度、7番で34度ですから、この時点で、この観点ではあくまでコアなアスリートテイストです。
ただ、次の『AP2 712』では特別感が確立。
見た目のアスリート感を残しつつ、高弾道を可能にしたタングステンウェイト採用の中空複合構造。
さまざまな意味で、現在のトレンドとなっている「見た目のかっこよさ」と「寛容性も飛びも備えたやさしさ」を両立したコンセプトのアイアン、その源流となっているといってもよいほどかと思います。
MBやCBにみられる、操作性ありきの、やさしさは皆無のアスリートタイプだけなく、高弾道や今どきの距離的なサポート力を備えたコンセプトのモデルも、10年以上前からしっかりと展開しています。
アスリート好み、という意味では世界トップクラスのテイストを保ちつつ、アマチュアゴルファーの味方もしてくれるやさしさ性能も提供してくれている、という、かなり贅沢なニーズを満たしてくれているブランドともいえるでしょう。
トーナメントプロも使用 そしてアマチュアゴルファーにも使える名器『AP2 714』
『AP2』というネーミングのシリーズは、2008年に初代モデルが発売されてから、2017年発売の『718 AP2』に至るまで、6代にわたり続きました。
外観的な面では、ヘッドサイズやフォルムに小さな変化はありました。
ただ、他のメーカーやブランドがロフト設定を時代の流れに合わせていく中、この『AP2』だけは、最初から最後までノーマルロフトを貫いています。
推測ではありますが、複合構造でもあり高弾道を意識した機能であるにもかかわらず、トーナメントプロが使用していたことも理由のひとつになっていたかと思います。
PGAツアーの超一流の位置にいて、マスターズや全米オープンにも勝っているジョーダン・スピース。
彼も『AP2』の使用者であり、特に愛用したのが『714 AP2』であったことも知られています。
最安値:25,000円前後
次の新作となる『716 AP2』が発売されてからも『714』を使い続けていたというから、愛用ぶりが伺いしれるところでしょう。
ただ、そこには個々の好みが反映していたかもしれません。
6代にもわたって続けば、大きな変化はなくとも、代ごとにマイナーチェンジがみられることはあります。
この『AP2』のシリーズでいえば、712と716はコンパクトなヘッドサイズでしたが、714はやや面長のフェースデザインとなっていて、操作性よりも寛容性を重視したテイストになっていましたから、もしかしたら、スピースもこのイメージが好きで使い続けていたかもしれません(あくまで推測です)。
ただ、「マスターズチャンピオンが好んで使い続けた」というインフォメーションは、この上ない信頼感を生みますし、名器たる条件としては充分すぎるほどです。
2013年発売の『AP2 714』。
さすがに発売から10年経過していることもあり、中古市場の在庫は多くありませんが、過去の名器として、試してみる価値はあるかと思います。
やさしさと飛びも追求したアスリートモデル『T100・S』と『T200』
2019年、タイトリストは展開するモデルネーミングを大きく変えます。
世界の超一流メーカーとしては、かなり思い切った大転換期になりました。
特に、トーナメントプロでさえも愛用するモデルを有して長年継続したブランドネーミングです。
余程の自信がなければチェンジできないのでは、と思えるところですが、さすがはアスリートブランドのトップです。
きちんと、完成度100%の自信作を用意していました。
『AP2』の直接的な後継となる『T100』。ヘッドサイズもフォルムもロフト設定も伝統を引き継いでいましたが、秀逸だったのが、ここに追加されたような位置づけの『T100・S』です。
推測ですが、ネーミングのSはストロングロフトの略かと思います。
弾道のコントロール性能とフェースプロファイルと打感打音などのフィーリング面は『T100』をベースにして、ストロングロフト設定にしてきたモデルです。
長年の『AP2』ファンにとっては、大げさな表現ですが、ハートを鷲掴みにされたような感触。
コンパクトな見た目と操作性、そして高弾道と高い許容性、この相反するようなイメージの両者を、よくぞ高いレベルで共存させてくれた、と思える完成度。
さらに、『T200』というモデルまで用意してくれたので、このコンセプトを欲しがっていた層のゴルファーにとっては、選択肢が増えたことで、逆に困ってしまうほど。
全体的なヘッドサイズはやや大きめになった程度ですが、フォルムはタイトリストらしさを残しています。
ただ、飛距離のサポート力の味付けが違います。
独自のテクノロジー『マックスインパクトテクノロジー』が搭載。ミスヒットをしてもボールスピードが損なわれない機能は、ミスショットのときでもグリーンをとらえてほしいニーズにピタリと焦点を合わせたストロングポイント。
双方とも、5番が24度ですから、今どきのストロングロフトのカテゴリーに入ります。
またしても推測ではありますが、このラインナップ、メーカーとしては手応え抜群だったと思います。
その証拠に、2021年には2代目となる『Tシリーズ』を発売。
展開ラインナップはモデル数が増えましたが、『T100・S』と『T200』は変わらず。
ただ、それぞれの良さを残しつつ、『T100・S』では高弾道を、『T200』では飛距離性能をさらに進化させたので、中古市場をみてもわかりますが、在庫数はこちらのモデルのほうが圧倒的になっています。
コンパクトなフォルムの『T100・S』か。
飛距離性能のサポート力は欲しい『T200』か。
どちらもタイトリストらしいスタイリッシュな「カッコイイ」ヘッドデザインとなっています。
最安値:45,000円前後
まとめ
アイアンの過去の名器をご紹介するのが今回のテーマです。
ですが、2023年には『Tシリーズ』の最新作が発売され、先にご紹介した『T100・S』は、最新のラインナップの中では『T150』とネーミングを変えました。
すでに高評価を得ていて、PGAツアー使用率ナンバーワンのタイトリストらしく、継続した信頼を勝ち取っています。
こちらも、カッコよさとやさしさをあわせ持った贅沢なモデルコンセプトとなっています。
是非、合わせて、いろいろと調べてみてくださいね。
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