「練習場では絶好調なのに、なぜかコースではミスショットがでてしまう…」
ゴルフ場と練習場の違いは「打席がないこと」「プレッシャーが多いこと」ですよね。
コースで、アドレス(スタンス)をターゲットに向けて正しく合わせる作業は、わかってはいても意外にむずかしいものです。
そして、大自然のなかでは、気持ちよく打たせてくれない強い風などの外的要因があり、練習場とは違うプレッシャーがのしかかってきます。
本記事は、レッスンの類ではありませんが、筆者の経験と先輩方から教えてもらってきた教訓の中から、あなたのスコアアップに役立つ(かもしれない)情報をお伝えします。
テーマは「練習場とコースの違い」です。
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ラウンド中に 突然予測しなかったようなミスが出ること ありませんか?
コースラウンドの前日の練習場、最近取り組んできた練習の成果で、ドライバーもアイアンもまずまずの調子。
念には念をいれて、当日もスタート前に1カゴだけウォーミングアップの意味で練習。
ここでも調子はわるくない、いよいよベストスコアの期待大!
しかし、スタートしてみると、なぜか予測できないようなミスが多発。
アイアンで極端なミスが出始めて、スイングを気にしていたら次はドライバーまでおかしくなって…。結局、ベストスコアどころか、散々なスコア…。
こんな経験、ありませんか?
近々の練習でスイングに悩みをもっていたならば、まだ合点がいきますよね。
コースでミスがでても、「仕方がないな、調子悪いし」というように納得もいきます。
ですが、スイングはそんなに悪くないはずなのに、しかも練習場では出なかったような、極端なミスがコースで出始める。
このようなときは、なかなか冷静を保つのがむずかしくなってしまいます。
もともとポジティブなモチベーションでスタートしていますから、いきなりネガティブに振られるとすぐには戻せません。
焦れば焦るほど、集中力もなくなってしまう。それがわかっていても、すぐには修復できない。
悪循環におちいってしまいます。
練習場とコースの違い「スタンスの向き」「リズムの変化」
このようなときはふと立ち止まって、練習場とコースの違いを考えてみてください。
スイングはわるくないはず、なにか他の原因を探し出すのです。
練習場では調子がよかった。しかも、しばらくの期間、練習を積み重ねて仕上げてきたイイ感じのスイングで、前日の練習でもチェックは万全。
背中や腰を痛めたとか、足腰に疲れがたまっているとか、よほどの体調不良がなければ突然スイングが崩れるのは、逆に想像しづらいくらいです。
このケース、筆者自身がこれまでのラウンドでいちばん多かった要因は、「スタンスの向き」と「リズムの変化」です。
現場で迷いに迷っているとき、一緒にラウンドしていた仲間から、この2つのことを教えてもらえました。
まずは「スタンスの向き」。
グリーンを狙って打つショットのとき、まるで違う方向に向かってスタンスをとっていたのです。
いまは便利な小道具がありますよね、後方からスマホで撮ってもらって、一目瞭然で気付かせてもらうことができました。
筆者がしていたのは、右を向いてしまうミス、クセといってもいいほどに多発していました。
ドライバーで打つティーショットのときは、ティーマークをもとにアドレスをつくれるので、それほどひどくはなかったようです。ただ、アイアンのときは2グリーンで左グリーンにピンが切ってあるのに、右のグリーンを向いてしまっているほど。
これでは、いくらスイングに自信があっても、ナイスショットが出るはずがありません。
そして、2つめは「リズムの変化」。
アドレスに入るタイミングも、スイング中のリズムも早くなってしまっていたのです。
これは、コースならではの「プレッシャー」が要因ともいえるでしょう。
コースレイアウト(バンカーやOB)があたえてくるプレッシャーもありますが、練習場とのいちばんの違いは、やはり「風」です。
とくに、ターゲットへの着弾を大きく狂わせる可能性をもつ「左右からの強い風」。
風を読んで方向をつくったとしても、肌にあたる風の感覚は、ベストスイングをするための集中力を削いでいきます。こちらもナイスショットの確率は大きく下がってしまいますよね。
「スイングを修復する」というよりは、「いつものリズムで」というように普段着の気分に落ち着く。
2つのポイントに気付くことができて、ここを課題として取り組んでいくことで、「練習場とコースでの差」を減らしていくことができるようになりました。
スタンスの向きを修正していく方法
いろいろな方からアドバイスをもらいましたが、現場でのちょっとした工夫と、練習場での取り組みでだいぶ良くなったと思います。
現場での工夫は「ボールにラインを書いて方向をあわせる」こと。
ティーショット限定のメソッドになりますが、この工夫、効果抜群ですよ。
ドライバーのときも、ショートホールのアイアンショットのときも同じく。
ボールのラインにフェースをあわせて、それにアドレスのスタンスや肩や腰や膝、あらゆるラインをつくっていく。
もちろん限られた時間の中での作業にはなりますし、完璧を期すにはある程度の慣れも必要ですが、工夫の甲斐はあると思います。
次に、練習場での取り組み。
こちらは、再現性を高める意味が強いので、「すぐにできるようになる」というよりは、積み重ねが大事になってきます。
打席のマットの方向にそって普通の練習をしていくなかで、「あえてまったく違う目標を設定してアドレスのスタンスをとる」作業をしてみてください。
打席のマット、人工芝のマットとも合っていない、斜めのラインになってしまうので、最初は違和感満載になるかと思います。
このときにチェックする仕方は、足のカカトのラインにシャフトを合わせて見ること。
つま先ではありません。つま先だと開いたり閉じたりのニュアンスで意外に厳密な感じになりません。
目標を設定する、合わせて構えてみる、スタンスのカカト線にシャフトを合わせてみる、目標に向いているかチェックする。
この作業の繰り返しでも、意外に感覚が育っていきますよ。
「プレショットルーティン」でリズムを一定に
「プレショットルーティン」というキーワード、ご存じですか?
ショットの前の一連の作業、それを「お決まりの作業」として一定化することをいいます。
目標を見定める動作や素振りの回数、スタンスをつくる動作、ワッグルの秒数などなど。
その都度違う動作や回数や秒数にするのではなく、すべてのショットのときに一連の動作をつねに一定にすること。
「風が強いな…、大丈夫かな…」とか、「右にOBがあるな、スライスしたらどうしよう…」など、ネガティブな思考になることなく、一連の動作を一定にすることに集中するのです。
スイングにだけ集中するよりも、もっと「自分だけの世界」に入ることができますよ。
大事なことは、ルーティンの最中に迷わないこと。
よほどの突風が吹いてこない限り、ショットプランは一度決めたうえでルーティンに入っていますから、断固たる自信をもとにルーティンだけに集中します。
では、一連のルーティン、どんな動作で、どんなリズムがいいのか。やはりお手本はプロフェッショナルを見るのがいいでしょう。
比較的プレーが早いといわれているトーナメントプロのプレショットルーティン、そっくり真似してみるのが、いちばんイメージしやすいかもしれません。
ちなみに、筆者はタイガー・ウッズの大ファンなので、ルーティンもある程度真似しています。
まとめ
今回お伝えした内容は、筆者の経験談の意味合いも強いので、あくまで参考までにしてください。
ですが、一度チェックしてみる価値はあると思います。
「練習場では調子がイイのに、コースだと…」ということが多い方は、同伴のプレーヤーのかたに、一度スマホでアドレスを撮ってみてもらってはいかがでしょうか。
もし、スタンスの向きのミスに気付きましたら、ティーショットのときのボールのラインを合わせる工夫、試してみてください。
けっこう効果がありますよ。
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