2023年の最新版、購入や買い替えを検討している、ヘッドスピードが40m/s以上の初心者ゴルファーのかたに、人気メーカーの過去の高評価モデルや名器クラスから、おすすめのやさしいアイアンセットTOP5をランキング形式でご紹介。シャフトの種類や組み合わせるウェッジ、中古市場の激安のおススメ品も合わせてお伝えします。

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初心者ゴルファーにとってのクラブ選びの重要性
これからゴルフを始めるかた、または始めたばかりのかたにとって、最初のクラブ選び、その中でもアイアンセットとウェッジの選び方はとても重要です。
ティーチングプロ(レッスンプロ)、またはゴルフ歴のある家族、中上級者の友人知人に教わって始めるかと思います。
最初にアドレスやグリップを覚えてから球を打ち始めていくことになりますが、きちんと教えてくれる方であれば、いきなりドライバーをバンバン打って、という方法ではなく、まずは短いクラブ、ウェッジやショートアイアン(6番や7番のケースもありますね)などでスイングの形をつくっていくことから教えてくれると思います。
初めはレンタルクラブでも大丈夫ですが、ある程度の回数を重ねていくと自身のマイクラブが欲しくなるところですし、徐々にコースデビューに向けてラウンドに必要なセットの準備も進めていく段階です。
セッティングの中身として、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティやアイアンなど、いくつかのアイテムがありますが、一度に買いそろえるのではないとすれば、練習をしていく段階を考えると、まずはアイアンセットからの準備が最初になるかと思います。
さて、ここではさまざまなケースが考えられます。
使える予算に応じて、にはなりますが、いきなり数十万かけて揃えることは難しい、ということであれば、中古クラブでそろえていくという方法になるでしょう。
または、運よく家族からおさがりをゆずってもらえたり、友人知人からもらえるケースもあるかもしれません。
このタイミング、始めたばかりだからこその非常に重要なポイントがあります。
そのクラブがご自身にとってマッチングしているクラブかという点です。
ヘッドスピードやスイングにマッチングしたクラブ選びが必要
年齢や体格によるところがありますが、例えば20代や30代のかたであれば、ブンブン振り回せる体力があり、ヘッドスピードも速いでしょう。
ヘッドスピードはゴルフ歴やスキルは関係ありません。スイングは練習を重ねて作り上げていくことになりますが、スイングスピードはゴルフを始めたときから速いかたは速い。
ここで注目すべきは、ゆずってくれた方が、初心者にゆずるという点、そしてヘッドスピードなどをふまえてくれているか、ということです。
アイアンに限らずですが、クラブには総重量というものがあります。そして、モデルのコンセプトやシャフトのスペックもあります。
例ですが、譲ってくれた方がご家族で60代の年代の方だったとしましょう。
使用していたクラブはシニアゴルファー向けのモデル。軽量でシャフトも柔らかく、振りやすくて球も上がりやすい、というタイプの可能性が高い。
やさしいモデルだよ、と言葉をそえてくれるかもしれませんが、ヘッドスピードの速さにマッチしていない可能性が高い。
別の例として、知人の方がゆずってくれるケース。
ゴルフにハマっている、かなりの上級者。ハードヒッター向けのアスリートタイプを使用しているとしましょう。
ヘッドスピードはマッチしているかもしれませんが、アスリートタイプは難しくて、初心者にはハードルが高い。練習を重ねていくのに適しているとはいえません。
前者の場合は、軽過ぎて柔らか過ぎてタイミングが合わなくて、というデメリットが目立ち、スイングを作っていくにはおすすめできません。そして後者のケースでは、ミスヒットが多い段階だとなかなか使いこなせず、上達の妨げになってしまいます。
「せっかくゆずってもらえたのに」というところですが、マッチングしていないクラブだと、練習しても上達が遅くなってしまいます。
きちんと自分に合ったクラブを選んで練習していかないと、長い目でみれば時間も費用ももったいないことになってしまいます。
では、どんなことに着目して、クラブを選べばよいか。ポイントは2つ。
初心者ゴルファーのかたには、やさしいクラブが最適
まずは「やさしさ」がコンセプトであること。
クラブを選ぶときにはそのモデルがどのようなコンセプトで造られたのかというポイントがとても重要です。
自分で球筋をコントロールしたいプレーヤーは操作性を重視したアスリートタイプを選びますし、右へ曲がるスライス系の球で悩んでいればつかまりの性能が高いモデルを選びます。
体格やスイングの特徴などによりますので、ゴルファーのタイプは本当にさまざまですが、そのような多様なニーズに合わせるべく、クラブのメーカーもそれぞれに特徴をうちだしたモデルを発売しています。その特徴のひとつの「やさしさ」があります。
もっと、クラブの専門用語的な言い方をすれば「慣性モーメント」「寛容性」「直進性」などのキーワードがありますが、要はミスヒットしたときにいかにクラブが助けてくれるかという性能になります。
球を真っ直ぐ飛ばすには、構えたときのスクエアなフェースの向きとおりにヒットしなければなりませんが、少しでも右や左を向いてしまえば、その方向に飛んでいってしまいます。
また、フェースの芯でヒットするとクラブの機能にそった飛距離や方向性を発揮してくれますが、芯を外せば数値的に落ちてしまいます。
このような方向性のミスや飛距離のロスなどを、クラブの性能によってサポートしてくれるのが、いわゆる「やさしい」と言われるクラブになります。
ヘッドスピードと総重量のマッチングは必須
ふたつめ、重さがマッチングしているかどうか。
ここではアイアンがテーマになっていますので、アイアンを例にしてご説明します。
クラブは飛ぶ番手ほど長さがあり、飛ばない番手は一番短くなります。クラブ全体でいえばドライバーが長くて、サンドウェッジが短い、ということになります。
ここで覚えていただきたいのですが、重さと長さは反比例します。
アイアンでいえば、6番からサンドウェッジまでセッティングしているとしましょう。
クラブ総重量としては、6番が一番軽くて、サンドウェッジが一番重くなります。これにはヘッドやシャフトの重さが関係していますが、基本知識として覚えてください。
総重量はヘッドとシャフトとグリップの各重量が合計されて決まりますが、ポイントはほぼシャフトになります。
どれくらい違うか。
メーカーの公式サイトなどでチェックできますので、ダンロップの最新モデル『ゼクシオエックス』で、わかりやすいところで比較してみます。
シャフトの種類は、純正の標準タイプでスチールシャフトとカーボンシャフトの2種類。
6番に装着している設定でのSフレックスのシャフト重量は、スチールが93グラム、カーボンが59グラム。この時点で34グラムの差がありますが、クラブ全体となるとさらに違いがあります。
総重量は7番での記載になっていますが、スチールが415グラム、カーボンが378グラム。37グラムの差があります。
この重さの違いは、スイングにものすごく影響します。
重いよりは軽いほうが理屈としては速さがでます。ただ、手先で振れてしまうので、軌道の安定感が落ちます。
双方にメリットとデメリットが生じることになりますが、スイングとヘッドスピードに応じて、一番バランスのよい適正なスペックを選ぶのが、マッチングになります。
ここでは、20代30代の方で、ある程度のヘッドスピードの速さがあると仮定しますので、スチールシャフトのほうが、より適正なスペックとなります。
※スチールにもしなりの質や重さの種類がたくさんありますが、それはまた別の回でご説明します。
この2つのポイントが大事です。
やさしいコンセプトのモデルで練習していけば、ミスヒットも助けてくれますので、ミスの度合いを軽減してくれて、上達へのサポートにもなってくれます。
そして、重さ。スチールシャフトにも種類はありますが、スタンダードな重さのタイプであれば、ヘッドスピードに適したスペックとなり、スイングの造りこみが順調に進むかと思います。
初心者におすすめのやさしいアイアンセット 激安の中古モデル ランキングTOP5をご紹介
さて、いざクラブを揃えていく段階でも、やはり価格は重要になってきます。
ゴルフクラブは、スポーツの道具としては高額品で、最新モデルだとドライバーでも7万から8万、アイアンセットでは10万円以上の品がほとんどになります。
ただ、近年では中古市場も品数が豊富で、先にお伝えしたやさしさや重さの種類も選択肢が多く、タイプさえ間違わなければ、中古モデルでそろえることは可能です。
ここからは、2010年から2015年の年代に発売されたモデルで、『やさしさ』と『重さ』をふまえたスチールシャフト装着のモデル、TOP5をご紹介していきます。
ここで追加のポイントです。
スチールシャフト装着のアイアンセットは、5番からピッチング、または6番からピッチングまでのセットで購入する方は多く、中古市場の在庫状況もそのケースがほとんどになります。
とはいえ、クラブ全体をセッティングすると考えると、ウェッジも必要ですし、モデルコンセプトもアイアンに合っているやさしいタイプを揃えたいところです。
アイアンセットをご紹介したあとに、合わせて組み合わせられるウェッジTOP3もご紹介しています。
各モデルごとに【ゴルフドゥ公式サイト】から、推奨スペックのおすすめ品をご紹介しています。気になるモデルがあれば、是非CHECKしてみてください。
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5位 タイトリストのおすすめ中古アイアンセット VG3(2012)

キャビティ構造とタングステンウェイト搭載で抜群のやさしさ そして”かっこいい”アイアンです
2012年発売のモデル。
タイトリストは、ボールの『PROV1』というスピン系のアスリートタイプのボールが、長年にわたりNO.1を継続しているとおり、バリバリのアスリート系ブランドとして認識されています。
クラブでも同様で、特にアイアンに関しては軟鉄鍛造のツアーモデルが高評価。
マッスルバックの『MB』、ハーフキャビティの『CB』、そして複合構造の『AP2』、ややラージヘッドの『AP1』という4タイプの展開を続けていましたが、2010年に日本市場むけのアベレージタイプとして、『VG3』というブランドをスタートします。
このあたりはテーラーメイドの『GLOIRE』と少し似ていますが、プロモーションが違いました。
VG3ブランドは、芹澤信雄プロが監修というカタチで、アベレージタイプだけどアスリート好み、という絶妙なテイストで仕上げてくれて、競技志向だけどやさしさも欲しい、という実は層が厚かったゴルファー層に見事にマッチして、特にカスタムオーダーは発売直後長期入荷待ち、というくらいの大人気となりました。
初代のあと、2年後に2代目が発売。同じく芹澤プロが監修して、ドライバーからアイアンまで継続してヒット作となりました。
このモデルの特徴、メリットは、しっかりと軟鉄鍛造で打感などのフィーリング面をクリアしたうえに、スマートな顔立ちをしていてアスリート好み。なのに、アンダーカットキャビティ構造やタングステンウェイトの搭載などで、やさしさの性能もきちんと共存してくれているところでしょう。とにかく”カッコイイ”。
ガッツリ重めのダイナミックゴールドが装着されてます、ハードヒッターにオススメ
4位 テーラーメイドのおすすめ中古アイアンセット GLOIRE(グローレ)F

アベレージタイプですが、スチールシャフトが似合う稀少なアイアンです
2014年発売のモデルです。
『GLOIRE』というブランドは、テーラーメイドが日本市場向けに造ったブランドで、ターゲットはアベレージゴルファー。
アスリートタイプのアイテム、特にドライバーでは世界トップクラスのメーカーでしたが、日本市場のアベレージカテゴリーは、2000年に発売開始となったダンロップのゼクシオシリーズが圧倒的なシェアを誇っていましたので、2011年にGLOIREブランドを新設して競合モデルとして発売しました。
ラインナップにはアイアンセットもありましたが、アベレージタイプの位置付けですので、ヘッドサイズも大きめ。標準シャフトもカーボンシャフトが似合うテイストでした。
ただ、GLOIREブランドがあまりにも好評なので、セミアスリートタイプのテイストで、しかも日本人が大好きな「FORGED(フォージド)」で、この『GLOIRE F』アイアンを発売します。
この『GLOIRE F』は、標準シャフトとしてスチールもカーボンもあり、ヘッドサイズも大き過ぎず小さ過ぎず、ちょうどよいバランス。
これからスイングを作っていくキャリアのゴルファーにはおすすめのテイストかと思います。
ロフト設定としては、5番が24度でピッチングが45度というストロングロフトの設定で、こちらもおすすめのスペック。NEWモデルとして発売されていたときの標準シャフトのスチールがNSプロ930GHという軽量タイプのスチールシャフトなので、最初の使用モデルとしては、重過ぎずのラインでこちらもおススメかと思います。
NS930GHのSシャフトが装着、5番からAWまでそろっている嬉しいセット組み
3位 ダンロップのおすすめ中古アイアンセット XXIOフォージド(2011)

『ゼクシオ』のやさしさと”フォージド”の打感が見事に融合したアイアン コスパも最強!2万円以下の品が多数
2000年に初代ゼクシオが発売されて、アベレージタイプのブランドとしては20年以上王道を邁進し続ける怪物ブランドですが、その途中で、ダンロップというメーカーとしてはアスリートブランドの『SRIXON』も発売開始となります。
当時のSRIXONはバリバリのアスリートタイプ。
とても初心者が使用できるタイプではありませんでしたが、ゼクシオシリーズはシニア向けの軽量がおすすめのベースとなっているタイプなので、スチールシャフトを使いたいヘッドスピードだけどやさしいタイプが欲しい、というニーズもありました。
これに合わせて2006年に発売されたのが、初代ゼクシオフォージドアイアン。レギュラーモデルの4代目が発売されたタイミングでした。
そして、このモデルが大ヒット。スチールシャフトが似合うやさしいアイアン、というだけでなく、フォージドならではの打感が最高で、軟鉄鍛造が大好きな日本市場のニーズに応えたフィーリング。さすがは国産メーカー、という高評価となりました。
レギュラーモデルが2年ごとに新作を出していく中、フォージドアイアンも続いていき、やや色合いとテイストは変わりましたが、現在のゼクシオエックスというブランドまで継承されています。
ブランドはゼクシオですから、やさしさの性能は抜群。どの年式のモデルも好評でしたが、在庫状況とコスパの両面から、2011モデルをおススメとしました。なにしろコスパが最強!
なにしろコスパが最強!5番からPWまで入って、NSプロ950が装着されて激安価格!
2位 ブリヂストンのおすすめ中古アイアンセット JGRフォージド

軟鉄鍛造で抜群の打感を持ちながら、しっかりとキャビティ効果もある、初心者ゴルファーにおすすめの逸品
2015年発売のモデル。
このシリーズは、ドライバーやユーティリティなども他のアイテム別のおススメでも入れさせてもらっています、それほどに高評価となっていたシリーズです。
ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティもラインナップされていて、アイアンも2タイプ。
このモデルともうひとつ『HYBRID FORGEDアイアン』が展開されていましたが、こちらはヘッドサイズもかなり大きめでカーボンシャフトが似合うテイストでしたので、同シリーズではありますが、こちらをおススメとしました。
ブリヂストンのアイアンとしては、前年に発売された『J15』シリーズがアスリートタイプとしての位置付けで、アベレージブランドとしては『PHYZ』がありましたので、このモデルはちょうど中間、今回のテーマにジャストフィットのテイストといってよいでしょう。
ややしっかり感のあるスペックなので、セミハードヒッター向けのセッティング。それでいて、ヘッドサイズもやや面長でキャビティ効果もバッチリ。軟鉄鍛造なので、打感も最高です!
標準装着のスチールには、『XP95』というS200フレックスで102gの重量という、こちらも重過ぎず軽過ぎずのちょうどよいバランスのところがあり、全体的に「ヘッドスピードがある初心者ゴルファー向けに造られたのでは」と思えてしまう、ど真ん中のセッティングとなっています。
おすすめシャフトのXP95が装着、状態のよいCランクの品です
1位 ダンロップのおすすめ中古アイアンセット SRIXON Z545

スマートな形状とポケットキャビティが高いレベルで融合した、2010年代のアイアンの名器です
2014年発売のモデル。
SRIXONブランドは日本が世界に誇るアスリートブランドですが、このモデルは少し様相が変わります。
以前にもおすすめアイアン特選10モデルでもご紹介したモデルになります。
同時期に3タイプを展開。スタンダードな位置づけでハーフキャビティの『Z745』。バリバリアスリートテイストのほぼマッスルバック『Z945』、そして、ポケットキャビティ形状で少しヘッドサイズも面長、ロフトもややストロング設定になっていてやさしさを感じられる『Z545』。
この次のシリーズは『Z965、Z765、Z565』という展開。その次は『Z785、Z585』の2タイプでの展開となりましたが、位置づけとしてはほぼ同じ。装着シャフトも基本ベースはスチールがメインで展開されていました。
アスリートブランドなので、スタンダードな位置づけの『Z745』が一番人気かと思えば、中古市場をみると、『Z545』とほぼ同数。
ある程度のヘッドスピードを持ち、ゴルフ歴が長くなってきたときに「カッコイイ」アスリート系アイアンを使いたい、というゴルファーは多いと思います。
ただ、バリバリのアスリートタイプは使いこなすのが難しい。特にミスヒットのときの方向性と飛距離のロスは、スコアにストレートに影響してしまうし、スマートな形状とテイストでやさしいモデルはないものか、というニーズのど真ん中直球となったコンセプトのモデルかと思います。
標準装着のスチールシャフトはほとんどがNSプロ980GH。NSプロ950GHよりも少し重い純正スチールです。この辺にはSRIXONらしさが出ていますし、5番からピッチングの6本セットで3万円台の品も多くあります。
しっかりめのNS980が装着、リグリップ済みも嬉しいところ
初心者におすすめのやさしいウェッジ 激安中古モデル TOP3をご紹介
さて、ここからは、先にお伝えしたアイアンのモデルと組み合わせる、やさしいウェッジのおすすめモデルのご紹介です。
ウェッジを扱うメーカーは多数ありますが、バリバリのツアーモデルのみのメーカーもあれば、複数のタイプを展開しているメーカーもありさまざまです。
今回のテーマは「やさしいウェッジ」ですので、そのジャンルにフォーカスしてのご紹介になります。
なお、アイアンのロフト設定が全モデルともストロングロフト、ピッチングウェッジが44度か45度なので、ウェッジを2本体制としたとき、50度と56度がセッティングのおすすめになります。
3位 キャスコのおすすめ中古ウェッジ ドルフィンウェッジ DW-113
独特な形状でミスを助けてくれる、存在感抜群のウェッジです
2015年発売のモデル。
最新モデルは『DW-123』というネーミングで発売されていますが、若干形状の進化があったり、仕上げのカラーリングの種類が増えたり、という変化はありますが、全体的なテイストは変えていません。
その特徴は、他では見られないソールの形状。半分よりヒール側の幅が極端に広くなっていて、芝生のうえをオートマチックに滑ってくれそうなイメージをビジュアルでもたせてくれます。
ソール全体の幅がひろいモデルはありますが、この形状は本当に独特で、ウェッジ市場での存在感もすごく、中古市場の在庫状況からもわかります。
キャビティ形状はなく、ヘッドサイズも大きめではありませんし、前述のとおり少し独特な形状になっています。アイアンとは全く違うカタチになりますので、アプローチが苦手なかた、初心者のかたにおススメというモデルになるかと思います。
2位 フォーティーンのおすすめ中古ウェッジ DJ-11
ウェッジ国産メーカーの王様『フォーティーン』が造った、”やさしい”ウェッジです
2014年に発売のモデル。
フォーティーンといえばウェッジ、ウェッジといえばフォーティーン、といってよいほどの国産メーカーです。
とにかくスピン性能の評価が高いメーカーです。
スピンを生み出す溝の構造、フェース面の造りについて、いまのウェッジモデルの礎を築いたといっても過言ではないほどの実績をもっているメーカーでもあります。
ただ、スピン性能と聞くとトーナメントプロや上級者むけのイメージが強い、すこし難しいモデルなのでは、と思ってしまうところですが、そうではありません。
もちろん、プロや上級者からの評価が高いバリバリのアスリートタイプのウェッジもありますが、メーカーのコンセプトとして、すべてのゴルファーが使えるモデルを造る、というところがありますので、アプローチが苦手な、初心者でも使えるやさしいタイプを、というコンセプトのモデルもきちんと造ってくれています。
それがこちらの『DJ-11』。
このモデルは2014年に発売されていますが、この後も継続して同じコンセプトのモデルを発売していますので、いかに市場のニーズが高かったのか、というのがわかります。幅の広いソール、ミスヒットを許容してくれそうなキャビティバックフェース、球をしっかりとフェースにのせてくれそうなセミグース形状など、まさにやさしいウェッジを体現したようなモデルになっています。
1位 クリーブランド 588RTX(ローテックス)2.0 CB
大型ヘッドサイズとキャビティ構造のウェッジ 初心者ゴルファーにおすすめのモデルです
2014年発売のモデル。
『クリーブランド』というブランド名は『ロジャー・クリーブランド』というクラフトマンの名前から来ています。
588、という数字は、最初に絶大な評価を得た名器『クリーブランドTA588』が由来で、88年に造った5番目のモデルという意味だそうです。
今現在は、ダンロップが展開しているブランドとなっていて、トーナメントモデルだけでなく、さまざまなタイプのウェッジを展開していて、プロや上級者はもちろん、アマチュアゴルファー、初心者やレディースにも使いやすいコンセプトのモデルも発売されています。
大型のヘッドサイズと、一見してわかる深くて広いキャビティ形状。従来のウェッジは、平らなマッスルバックのような形状がメインでしたが、やさしいウェッジのニーズに応えるべく、このタイプのウェッジをスタート。この後に、ネーミングやテイストを少し変えながら、現在まで継続して同じコンセプトのモデルを発売しています。

まとめ
ここで、ゴルフを始めたばかりのかた、初心者のかたに是非覚えてもらいたいことがあります。
「クラブの性能を楽しんでもらいたい」ということです。
長年ゴルフをされている方から「下手だから何をつかっても一緒」という言葉をきくことがあります。断言できますが、これは間違った認識です。
健康のためにしているし、クラブに興味もない、ということであれば仕方がありませんが、思い切りゴルフを楽しむこと、向上心をもってスコアを伸ばすこと、という視点で考えれば、この認識は「もったいない」の一言につきます。
30年前から40年以上前は、たしかにクラブを選ぶときの選択肢は多くありませんでした。
難しいクラブで練習して鍛える、難しいクラブを使いこなすことがカッコイイ、という時代でしたから、メーカーから発売されるモデル、特にアイアンは小さくてペラペラの薄いヘッドばかり。
芯に当てないと、飛ばないし、真っすぐいかないし、手ごたえも悪いし、というイメージ。
とにかく「使いこなすことを求められる」というのが、クラブに対する認識でした。
ただ、1990年代から2000年にかけて、素材と製法の進化で、様相は一変していきます。
まずドライバーでチタンヘッドが採用されて、ヘッドの大型化が始まり、飛距離と方向性を助けてくれる寛容性の性能が劇的に進化していきます。
もともと、プロや上級者は少数派で、「もっとやさしいモデルが欲しい」というニーズのほうが圧倒的に多かったのでしょう。
「クラブを使いこなす」から「クラブが助けてくれる」というイメージに変わっていくことに時間はかかりませんでした。
格好良いプロモデル、より、やさしくて振りやすいゼクシオ、のほうが大ヒットブランドになっていったことが何よりの証明かと思います。
そして、元々のアスリートタイプから、やさしいアベレージタイプができたことで、コンセプトの幅が衝撃的に大きくなりました。
アイアンでいえば、ロフト設定も数種類、ヘッドサイズも大から小まであり、打感もさまざま。
シャフトの種類も、重さやフィーリングは簡単にはご紹介できないほどの量があります。
前述しました、クラブの性能を楽しむという考え方。
クラブというアイテムにはドライバーからパターまであり、タイプは無数にあります。
楽しみ始めたら、道具でこれほど楽しめる面白いスポーツはないといってもよいでしょう。
始めたばかりの時期は、ここでご紹介したモデルで始めていただき、やがて色んなタイプのモデルを試して体感して、さまざまなテイストの性能を知っていってもらい、スコアの向上とともに、クラブというアイテムも楽しんでもらえればと思います。

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