2024年の最新版、購入や買い替えを検討しているヘッドスピードが40m/s以上の初心者ゴルファーのかたに、人気メーカーの過去の高評価モデルや名器クラスから、おすすめのやさしいアイアンセットTOP5をランキング形式でご紹介。
※本ページにはプロモーションが含まれています
初心者ゴルファーにとってのクラブ選びの重要性
これからゴルフを始めるかた、または始めたばかりのかたにとって、最初のクラブ選び、その中でもアイアンセットとウェッジの選び方はとても重要です。
ティーチングプロ(レッスンプロ)、またはゴルフ歴のある家族、中上級者の友人知人に教わって始めるかと思います。
最初にアドレスやグリップを覚えてから球を打ち始めていくことになりますが、きちんと教えてくれる方であれば、いきなりドライバーをバンバン打って、という方法ではなく、まずは短いクラブ、ウェッジやショートアイアン(6番や7番のケースもありますね)などでスイングの形をつくっていくことから教えてくれると思います。
初めはレンタルクラブでも大丈夫ですが、ある程度の回数を重ねていくと自身のマイクラブが欲しくなるところですし、徐々にコースデビューに向けてラウンドに必要なセットの準備も進めていく段階です。
セッティングの中身として、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティやアイアンなど、いくつかのアイテムがありますが、一度に買いそろえるのではないとすれば、練習をしていく段階を考えると、まずはアイアンセットからの準備が最初になるかと思います。
さて、ここではさまざまなケースが考えられます。
使える予算に応じて、にはなりますが、いきなり数十万かけて揃えることは難しい、ということであれば、中古クラブでそろえていくという方法になるでしょう。
または、運よく家族からおさがりをゆずってもらえたり、友人知人からもらえるケースもあるかもしれません。
このタイミング、始めたばかりだからこその非常に重要なポイントがあります。
そのクラブがご自身にとってマッチングしているクラブかという点です。
ヘッドスピードやスイングにマッチングしたクラブ選びが必要
年齢や体格によるところがありますが、例えば20代や30代のかたであれば、ブンブン振り回せる体力があり、ヘッドスピードも速いでしょう。
ヘッドスピードはゴルフ歴やスキルは関係ありません。スイングは練習を重ねて作り上げていくことになりますが、スイングスピードはゴルフを始めたときから速いかたは速い。
ここで注目すべきは、ゆずってくれた方が、初心者にゆずるという点、そしてヘッドスピードなどをふまえてくれているか、ということです。
アイアンに限らずですが、クラブには総重量というものがあります。そして、モデルのコンセプトやシャフトのスペックもあります。
例ですが、譲ってくれた方がご家族で60代の年代の方だったとしましょう。
使用していたクラブはシニアゴルファー向けのモデル。軽量でシャフトも柔らかく、振りやすくて球も上がりやすい、というタイプの可能性が高い。
やさしいモデルだよ、と言葉をそえてくれるかもしれませんが、ヘッドスピードの速さにマッチしていない可能性が高い。
別の例として、知人の方がゆずってくれるケース。
ゴルフにハマっている、かなりの上級者。ハードヒッター向けのアスリートタイプを使用しているとしましょう。
ヘッドスピードはマッチしているかもしれませんが、アスリートタイプは難しくて、初心者にはハードルが高い。練習を重ねていくのに適しているとはいえません。
前者の場合は、軽過ぎて柔らか過ぎてタイミングが合わなくて、というデメリットが目立ち、スイングを作っていくにはおすすめできません。そして後者のケースでは、ミスヒットが多い段階だとなかなか使いこなせず、上達の妨げになってしまいます。
「せっかくゆずってもらえたのに」というところですが、マッチングしていないクラブだと、練習しても上達が遅くなってしまいます。
きちんと自分に合ったクラブを選んで練習していかないと、長い目でみれば時間も費用ももったいないことになってしまいます。
では、どんなことに着目して、クラブを選べばよいか。ポイントは2つ。
初心者ゴルファーのかたには、やさしいクラブが最適
まずは「やさしさ」がコンセプトであること。
クラブを選ぶときにはそのモデルがどのようなコンセプトで造られたのかというポイントがとても重要です。
自分で球筋をコントロールしたいプレーヤーは操作性を重視したアスリートタイプを選びますし、右へ曲がるスライス系の球で悩んでいればつかまりの性能が高いモデルを選びます。
体格やスイングの特徴などによりますので、ゴルファーのタイプは本当にさまざまですが、そのような多様なニーズに合わせるべく、クラブのメーカーもそれぞれに特徴をうちだしたモデルを発売しています。その特徴のひとつの「やさしさ」があります。
もっと、クラブの専門用語的な言い方をすれば「慣性モーメント」「寛容性」「直進性」などのキーワードがありますが、要はミスヒットしたときにいかにクラブが助けてくれるかという性能になります。
球を真っ直ぐ飛ばすには、構えたときのスクエアなフェースの向きとおりにヒットしなければなりませんが、少しでも右や左を向いてしまえば、その方向に飛んでいってしまいます。
また、フェースの芯でヒットするとクラブの機能にそった飛距離や方向性を発揮してくれますが、芯を外せば数値的に落ちてしまいます。
このような方向性のミスや飛距離のロスなどを、クラブの性能によってサポートしてくれるのが、いわゆる「やさしい」と言われるクラブになります。
ヘッドスピードと総重量のマッチングは必須
ふたつめ、重さがマッチングしているかどうか。
ここではアイアンがテーマになっていますので、アイアンを例にしてご説明します。
クラブは飛ぶ番手ほど長さがあり、飛ばない番手は一番短くなります。クラブ全体でいえばドライバーが長くて、サンドウェッジが短い、ということになります。
ここで覚えていただきたいのですが、重さと長さは反比例します。
アイアンでいえば、6番からサンドウェッジまでセッティングしているとしましょう。
クラブ総重量としては、6番が一番軽くて、サンドウェッジが一番重くなります。これにはヘッドやシャフトの重さが関係していますが、基本知識として覚えてください。
総重量はヘッドとシャフトとグリップの各重量が合計されて決まりますが、ポイントはほぼシャフトになります。
どれくらい違うか。
メーカーの公式サイトなどでチェックできますので、ダンロップの最新モデル『ゼクシオエックス』で、わかりやすいところで比較してみます。
シャフトの種類は、純正の標準タイプでスチールシャフトとカーボンシャフトの2種類。
6番に装着している設定でのSフレックスのシャフト重量は、スチールが93グラム、カーボンが59グラム。この時点で34グラムの差がありますが、クラブ全体となるとさらに違いがあります。
総重量は7番での記載になっていますが、スチールが415グラム、カーボンが378グラム。37グラムの差があります。
この重さの違いは、スイングにものすごく影響します。
重いよりは軽いほうが理屈としては速さがでます。ただ、手先で振れてしまうので、軌道の安定感が落ちます。
双方にメリットとデメリットが生じることになりますが、スイングとヘッドスピードに応じて、一番バランスのよい適正なスペックを選ぶのが、マッチングになります。
ここでは、20代30代の方で、ある程度のヘッドスピードの速さがあると仮定しますので、スチールシャフトのほうが、より適正なスペックとなります。
※スチールにもしなりの質や重さの種類がたくさんありますが、それはまた別の回でご説明します。
この2つのポイント、①やさしさがコンセプトであること ②重さがマッチングしているかどうか が大事です。
やさしいコンセプトのモデルで練習していけば、ミスヒットも助けてくれますので、ミスの度合いを軽減してくれて、上達へのサポートにもなってくれます。
そして、重さ。スチールシャフトにも種類はありますが、スタンダードな重さのタイプであれば、ヘッドスピードに適したスペックとなり、スイングの造りこみが順調に進むかと思います。
初心者におすすめのやさしいアイアンセット 激安の中古モデル ランキングTOP5をご紹介
さて、ここからが今回のテーマの本題です。
ヘッドスピードが40m/s以上の初心者ゴルファーのあなたにおすすめするアイアンセットTOP5!
ランキング形式でご紹介。
ポイントは先にお伝えした2つ
①「やさしいモデル」であること
②「スチールシャフトが似合うモデル」であること。
そして、購入や買い替えを考えているとすれば、もちろん価格も重要になります。
中古市場にあるモデル達、古ければ古いほど価格はお安くなりますが、反面、新しいほうが性能は上になりますし、状態がよい品も多くなります。
そこで、今回ご紹介するモデルの基準は
2014年以降に発売されたモデルであること
5番(6番)からピッチングウェッジまでのセットで3万円台の品が中古市場にあること。
この2点をボーダーラインとさせてもらいました。
3万円台で購入できれば、そこにウェッジ2本を追加しても、合計で5万円台になります。
各モデルごとに⦅Golfdo⦆在庫・価格状況をご案内しています。気になるモデルがあれば、是非CHECKしてみてください。
★5位 ブリヂストン JGR FORGED 2015モデル
2015年に発売のモデル。
過去の数十年の間、ブリヂストンが世に送り出した数々の名作の中でも、このモデルの前身となる『GR』ブランドは、特に存在感が際立っています。
全盛期の宮里藍プロが使用したこと。
男子のトーナメントプロが使うようなヘッドシェイプでありながらも、アマチュアゴルファーが喜ぶような『やさしさ』に類する性能が満載で、装着するシャフトをかえて、適正なロフトをチョイスすれば、ハードヒッターでもシニアゴルファーでも使えるようなオールラウンドなヘッドのコンセプト。
2000年代から続いていたブランドは、2015年に頭にJという文字をつけて、『JGR』ブランドとなり、その後も数代にわたり人気モデルとして継続していきます。
★4位 キャロウェイ STEELHEAD XR 2016モデル
STEELHEADというブランドは、1990年代から2000年前後にかけて、当時としてはかなり深めのフルキャビティ構造と飛距離性能で大人気となっていたキャロウェイの名器といえるブランドネームです。
そして、2010年代に入ってヒット作となった『XR』ブランドと融合して生まれたのが、今作になります。
『X-HOT』『X2HOT』というぶっ飛び系に類するジャンルは、ドライバーからアイアンまで、ゴルフ市場全体に新たな旋風を起こしましたが、この後に2代に続いて発売されたのが、『XR』です。
キャロウェイとしては、BIGBERTHAのブランド名で、トーナメントプロが使用するツアーモデルを展開していたにもかかわらず、当時の契約プロの一人石川遼プロが使用したことで、上級者でも使えるモデルとして位置づけられたこともあり、市場の認知度が一気に上がったブランドネームでもあります。
★3位 テーラーメイド GLOIRE F 2017モデル
2016年に発売されたモデルです。
モデル名の「F」はフォージドの略と思ってよいでしょう。
GLOIREはテーラーメイドが日本市場向けに展開しているアベレージタイプのブランドネームですが、初代モデルが2012年に発売されてから2023年の現在に至るまで人気モデルをたくさん輩出している一級品のブランドです。
おそらく、このブランドに匹敵するのは、ダンロップの『ゼクシオ』か、PINGの『G』シリーズくらいでしょう。
さて、この『GLOIRE F』というモデル名は2代目になります。
ブランド自体は、アベレージタイプ、そしてシニアゴルファーむけのテイストとしてスタートしましたので、アイアンのヘッドシェイプは大きめで低重心が特徴。
楽に球を上げてくれることや抜群のつかまり性能をストロングポイントとしていましたが、シニア世代のアスリートゴルファーから別のスタイルでのニーズが高かった様子。
やさしさを重視した性能を持ち合わせながらも、構えやすいスッキリしたヘッドシェイプと操作性を感じさせてくれるフォージドの打感も共存しているコンセプトが高評価。
初代モデルに続いてためらいなく2代目が発売されたのは必然だったかと思います。
★2位 ダンロップ XXIO FORGED 2015モデル
2014年に発売のモデルです。『ゼクシオフォージド』というネーミングでは5代目となるアイアンです。
日本が世界に誇るアベレージタイプの王様『ゼクシオ』ブランド。
ダンロップには、アスリートタイプのSRIXONブランドがあり、それぞれのジャンルでトップブランドとなっていますが、各分野での突出した評価がある一方で、ゼクシオはシニアゴルファー向け、SRIXONはアスリート向け、というある意味で特化したイメージが強くありました。
20代30代の年代のかたであれば、ヘッドスピードは速いからスペックとしてはSRIXONが最適、だけど上級者向けモデルなので難しい。
ならば、やさしいゼクシオを、とはいえ、すべてのアイテムが軽量級なのでヘッドスピードとマッチングしない。
スチールシャフトが似合うようなスペックを使いたいけど、やさしい性能をもったアイアンはないものか。
やや中途半端な位置づけと思われがちだったカテゴリーに、だが実は圧倒的なニーズが潜在していた市場に、天下のダンロップが投入してきたのが、この『ゼクシオフォージドアイアン』です。
初代モデルは2006年に発売。
フォージドというネーミングがついただけの軟鉄鍛造かと思いきや、まるで違う優れた逸品。
構えた印象は、SRIXONシリーズよりも少しだけ大きめ。
ただ、全体的な造りは完全なゼクシオよりのアベレージタイプ。
純正シャフトのラインナップは、カーボンとスチールの両方がありましたが、販売の割合は半々。
いかに、このテイストのニーズが高かったか、すぐに証明されました。
そして、2020年代に入った今でも、名前を『ゼクシオエックス』に変えて、後継モデルの位置づけで人気は継続しています。
★1位 タイトリスト VG3 2016モデル
2016年に発売したモデルです。
2010年に初代モデルが発売された『VG3』ブランド。
今では、ボールのみの展開になってしまいましたが、世界のアスリートタイプのトップメーカーであるタイトリストが、日本市場向けの発売したアベレージタイプのブランドになります。
2年に一度の周期でNEWモデルを発売していたので、今作は4代目のシリーズということになります。
★キャビティ構造とシャープな形状の軟鉄鍛造が見事な融合
まず大事な性能、ミスヒットを助けてくれる寛容性という名のやさしさです。
構えたときの見た目は、いかにもタイトリストらしいシャープな顔立ちをしています。
ただ、ヘッドを360度からみてみると、かなり深めのキャビティバックフェース。
『ミルドディープアンダーカットキャビティ』というネーミングが公式サイトに記載されていましたが、ディープとアンダーカットというキーワードを聞いただけでも、やさしいヘッドにするぞ!という相当な意気込みが伝わってきます。
そして、フィーリングを大切にする軟鉄鍛造。初心者の方が使うには、さまざまな意味でおすすめかと思います。
まとめ
ここで、ゴルフを始めたばかりのかた、初心者のかたに是非覚えてもらいたいことがあります。
「クラブの性能を楽しんでもらいたい」ということです。
長年ゴルフをされている方から「下手だから何をつかっても一緒」という言葉をきくことがあります。断言できますが、これは間違った認識です。
健康のためにしているし、クラブに興味もない、ということであれば仕方がありませんが、思い切りゴルフを楽しむこと、向上心をもってスコアを伸ばすこと、という視点で考えれば、この認識は「もったいない」の一言につきます。
30年前から40年以上前は、たしかにクラブを選ぶときの選択肢は多くありませんでした。
難しいクラブで練習して鍛える、難しいクラブを使いこなすことがカッコイイ、という時代でしたから、メーカーから発売されるモデル、特にアイアンは小さくてペラペラの薄いヘッドばかり。
芯に当てないと、飛ばないし、真っすぐいかないし、手ごたえも悪いし、というイメージ。
とにかく「使いこなすことを求められる」というのが、クラブに対する認識でした。
ただ、1990年代から2000年にかけて、素材と製法の進化で、様相は一変していきます。
まずドライバーでチタンヘッドが採用されて、ヘッドの大型化が始まり、飛距離と方向性を助けてくれる寛容性の性能が劇的に進化していきます。
もともと、プロや上級者は少数派で、「もっとやさしいモデルが欲しい」というニーズのほうが圧倒的に多かったのでしょう。
「クラブを使いこなす」から「クラブが助けてくれる」というイメージに変わっていくことに時間はかかりませんでした。
格好良いプロモデル、より、やさしくて振りやすいゼクシオ、のほうが大ヒットブランドになっていったことが何よりの証明かと思います。
そして、元々のアスリートタイプから、やさしいアベレージタイプができたことで、コンセプトの幅が衝撃的に大きくなりました。
アイアンでいえば、ロフト設定も数種類、ヘッドサイズも大から小まであり、打感もさまざま。
シャフトの種類も、重さやフィーリングは簡単にはご紹介できないほどの量があります。
前述しました、クラブの性能を楽しむという考え方。
クラブというアイテムにはドライバーからパターまであり、タイプは無数にあります。
楽しみ始めたら、道具でこれほど楽しめる面白いスポーツはないといってもよいでしょう。
始めたばかりの時期は、ここでご紹介したモデルで始めていただき、やがて色んなタイプのモデルを試して体感して、さまざまなテイストの性能を知っていってもらい、スコアの向上とともに、クラブというアイテムも楽しんでもらえればと思います。
コメント