「ナイスショットを打ったはずなのに、なぜかグリーンに落ちてからバックスピンがかからない…」というお悩みをもっているゴルファーにお伝えしたい記事です。
4番アイアンや5番アイアンのようなミドルアイアンならまだしも、8番や9番の番手なのにグリーンでバックスピンがかからない。フェアウェイから打っているからフライヤーになってしまっているわけでもないし、ボールも無名ブランドではなくSRIXONのモデルを使っている。
それでもスピンがかからない、せっかくピンそばに落ちたのに奥まで転がってしまう。
そんなお悩みをもっているあなたにひとつだけ確認させてください。
ゴルフボール、スピン系のモデルを使っていますか?
「もちろんスピン系のタイプを使っているし、そのことは知っている」ということでしたら、この記事はお役に立てないと思います。
ですが、ご存じではないようでしたら、この記事を読んでいただければお悩みを解決できるかもしれません。
キーワードは「ウレタンカバー」、ポイントはゴルフボールを選ぶときの「カバーの素材」の選び方です。
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アイアンショットやアプローチが上達してきたとき
初心者の時期を過ぎて、ベストスコアも90台を記録して、メキメキと上達しているステップにいるゴルファーからお聞きすることがあるのが、冒頭のお悩みです。
練習場でショットをみると、決してアイアンが苦手のようにはみえない。
それどころか、上級者のような切れ味鋭いショットを打っている。きけばドライバーよりもアイアンが好きで、方向性も安定してきたし、初心者向けのモデルから操作性も備えたスタイリッシュなテイストのモデルに買い替えたとのこと。
筆者も経験がありますが、この時期は一気にゴルフが面白くなるときですよね。
アイアンが安定してくると必然的にスコアも安定してくるのですが、それ以上に嬉しいのが、バーディーチャンスが増えること。
それまではグリーンに乗せることで必死だったのが、ピンを狙っていけるくらいに精度が上がってくる。もちろん確率はまだまだかもしれませんが、実感できるゴルフの面白さはそれまでとは段違いになって、ますますのめり込んでいってしまう時期でもあります。
それだけに、ショットも安定してきて、ピンを狙えるからこそ、スピンがかからずに奥まで転がってしまったときはショックが大きい…。
ピンそばでピタッと止まればバーディーチャンスなのに、止まらなければに奥まで転がってしまい、むずかしいシチュエーションが待っていれば、パーをひろうどころか最悪の場合はダボになる可能性さえあります。
OBを打っていないのにダブルボギー、いわゆる「素ダボ」になると心理的な動揺も激しい…、次のホールのティーショットまで影響してしまうような悪循環に陥ってしまいます。
バックスピンがかかる理由は「ウレタンカバー」
ショットは悪くない、ボールとのコンタクトもイイ感触だったし、絶対にダフってない。もちろんトップでもない。
そしてフェアウェイから打っているから、いわゆる「フライヤー」でもない。ラフの長い芝がフェースとボールとの間にからんで想定以上に飛んでしまう現象が起きているわけでもない。
さらには、無名ブランドの安かろう悪かろうのボールを使っているわけでもない。SRIXONブランドはよく知られているし、超特価ではない1ダース3,000円くらいのモデルを使っている。
でも、一緒にラウンドしている仲間は、おなじくSRIXONのロゴが入っているボールを使っていて、アイアンはもちろんアプローチショットでもキュキュットスピンがきいたショットと打っている。
違いは何か?原因はなにか?
ここまで条件がそろえば、理由はひとつ。ゴルフボールの選び方です。
SRIXONのブランドというだけではなく、使用しているのが、本格派のスピン系タイプのボールかどうか。具体的には、「ウレタンカバー」が採用されているモデルかどうか。
スピンがかかる性能 ゴルフボールの選び方
ゴルフボールを選ぶときに、すこし戸惑う原因になってしまうのは「優れたスピン性能」というキーワードです。
メーカーが公式に商品説明を記載しているところでは、ゴルフボールでフォーカスされる機能がしっかりとアピールされていることが多いですよね。
まずはドライバーで最優先とされる「飛ぶこと」。次にフィーリング面での機能として「打感の軟らかさ」。さらにはアイアンショットやアプローチショットでの「スピンコントロール」の性能。
飛距離を求めるか、スピンを求めるか。二者択一とまではいきませんが、モデルの特徴はどちらかに寄った強調がされていることが多い。
このとき、優れたスピン性能を強調するタイプの場合は、「グリーン周りでは優れたスピン性能を発揮して…」というフレーズが使われていることも多いのですが、高いレベルの視点でみたとき、これだけでは優れたバックスピンを期待できるとは言い切れません。
もちろん確率は上がります、飛距離性能を優先させているディスタンス系に比べればパフォーマンスは上がるでしょう。ですが、期待するようなキュキュッとかかるスピンはなかなか望めないと思います。
理由は素材です。いちばん外側のカバーに「ウレタンカバー」が採用されているかどうか。
トーナメントプロや上級者、アイアンやアプローチで本格的なスピン性能を求めるゴルファーが使っているほとんどのモデルには「ウレタンカバー」が採用されています。
こちらをご覧ください。
この記事配信時点では、メーカーが公式にラインナップしているSRIXONブランドのゴルフボールは8種類あります。
このなかでウレタンカバーが採用されているのは3種類だけです、他のモデルはSRIXONブランドではありますが、ウレタンカバーではないのです。
たとえば、1ダースで2千円前後のモデルを使っていた初心者の時とは違い、すこし価格を上げて4千円前後の『SRIXON TRI-STAR』をお使いになっているとしましょう。
公式サイトをみると、「上昇志向」「さらなるスコアメイク」「ショートゲームではスピンもかけたい」といった、スピン性能を欲しがるゴルファーにとっては魅力的なキーワードが並んでいます。
ですが、決定的な違いはカバーです。「アイオノマー」という素材が採用されているのです。
まったくスピンが効かない、というわけではありません。先にもお伝えしたようにディスタンス系と比較すればある程度のスピンはきいてくれるでしょう。
ただ、「ウレタン」と「アイオノマー」の差は歴然としています。それはボール同士を手で擦りあわせてもらうとよくわかると思います。とにかく摩擦力が段違いなのです。
ダンロップ SRIXONブランドのスピン系モデル
ダンロップだけでなく、タイトリストやブリヂストン、キャロウェイやテーラーメイドなどの主要なメーカーのほとんどがウレタン採用の本格派スピン系モデルを発売していますが、今回はSRIXONブランドにフォーカスしてモデルをご紹介したいと思います。
ヘッドスピード40~45のゴルファーにおすすめするゴルフボール
ウレタンカバーが採用された本格派のスピン系ゴルフボールは『SRIXON Z―STAR』。
そして、このブランドネーミングでラインナップされているのは3種類。
もっともソフトなフィーリングで直進性も高く、アプローチでのスピン量も多いブラックのパッケージ『SRIXON Z-STAR』。
『Z-STAR』と比較すると、打感も硬くスピン量も少し劣るが、飛距離性能に長けた『SRIXON Z-STAR XV』。
ヘッドスピード45前後のゴルファーにおすすめするゴルフボール
そして軟らかさも飛距離もスピン量も真ん中に立ち位置にいるが、ミドルアイアンでのショットで優れたスピン性能を見せてくれる『SRIXON Z-STAR◆DIAMOND』。
この記事配信時点、恒例ともいえるモデルチェンジの時期でもあり、1月に新作が発売するタイミング。あわせて前作が型落ちあつかいで値下げになったお買い得品ともなっています。
まとめ
先にお伝えした前作も、お買い得品とはいえ1ダースで4千円前後。
新しく発売されるモデルも、7千円前後になります。試してみたい気持ちはあるかもしれませんが、さすがにトライの段階にしては高額です。
ですので、まずは1ダースではなく、1スリーブ(3個入り)から購入することをオススメします。
そしてラウンドで試すときも、できればOBがなくて谷も池もなくて、ボールを紛失する可能性が低いホール、いきなり無くなることがないようなシチュエーションを選んでスピン性能を体感してみるのがいいでしょう。
それよりも、ラウンドにスタートする前、もしあなたが『SRIXON Z-STAR』をチョイスしたとすれば、朝のパッティング練習の段階で気配を感じると思いますよ、パターで打つだけでも、そもそもの打感がまるで違います。
とにかく論より証拠です、ぜひ体感してみてくださいね。
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