テーラーメイドの人気ブランド『GLOIRE(グローレ)』歴代モデルドライバーの中から飛距離性能で高評価の名器をご紹介

ドライバー
202212192

ドライバーを選ぶときには、「飛距離アップ」「寛容性」がもっとも重視する性能になりますよね。

「もっと遠くへ飛ばしたい」という欲はすべてのゴルファーに共通するものですし、「ミスをしたときに最小限の範囲で」というサポート力も欲しいところです。

さらに、シニア世代のゴルファーであれば、軽量化による「振りやすさ」や、スライスのミスを軽減してくれる「ドローバイアス」というキーワードも加わります。

上の要素を満たしてくれる「アベレージタイプ」というカテゴリーでは、ダンロップの「ゼクシオ」や、キャロウェイの「パラダイム」など、さまざまなメーカーの強豪モデルたちがひしめいていますが、そのなかで10年以上にわたり高い人気を継続しているブランドがあります。

テーラーメイドから発売されているアベレージタイプのブランド『GLOIRE(グローレ』。

今回は、2012年に初代モデルが発売されて以降、継続して高評価を得ているドライバーの歴代モデルたちについてお伝えしていきます。

プロフィール

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テーラーメイドが日本市場限定で登場させたアベレージタイプのブランド

初代『GLOIRE(グローレ)』は2012年に発売されます。

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完全に新登場のブランド名だったこともあり、発売当初は読み方がわからないかたもたくさんいました。

筆者自身、店頭で、「グロリエ」「グローリア」と発音しているお客様たちに、『「グローレ」って読むんですよ』と説明していた記憶があります。

同じ年、2012年にテーラーメイドから発売されていたモデルはアスリート系の『R11S』『R11J』、そしてぶっ飛び系の『Rocketballz(ロケットボールズ)』

前年に発売された『R11』や『BURNER』で、はじめて「白いヘッド」が世に登場します。

それまでの「ヘッドのクラウンはブラック」という既成概念に挑戦するカタチで、まさしく斬新なカラーリングとデザインで、世界中のゴルファーを驚かせてくれました。

ただ、斬新さだけを求めて白くしたわけではありません。

白いカラーリングは残像が残りやすいので、インパクト前後でのヘッド軌道を、スイングしているプレーヤー自身がわかりやすいこと。

そして、膨張色であることから、ヘッドが大きくみえて構えやすい安心感につながること。

このような明確なメリットをベースとして、とにかく同時期に発売されるモデルたちのウッド系は、すべてホワイトクラウンカラーリングにするという徹底ぶり。

日本市場限定で登場した『GLOIRE』も、おなじく白いヘッドクラウン。

ただ、すこしプレミアム感をイメージさせるような、やや光沢があるホワイトだったため、構えたときの印象は他のモデルとは違う感がありました。

そして、パフォーマンスもしっかりとカテゴライズされています。

ツアープロや上級者をターゲットとした『R11』のシリーズ。

セミハードヒッターから上のヘッドスピードのゴルファーをターゲットとして、飛距離重視のコンセプトでつくられた『ロケットボールズ』。

たいして、『GLOIRE』は「やさしさ」と「飛距離」と「振りやすさ」の性能を最優先にさせた、いわゆるアベレージタイプ。

当時の日本市場では、ダンロップから発売の『ゼクシオ』シリーズが独壇場となっていたカテゴリーです。

『ゼクシオ』は2000年に初代モデルが発売されてから、10年以上経過してもトップブランドとして君臨していたシリーズです。

国内の他の人気メーカーも、このカテゴリーのタイプを発売していなかったわけではありませんが、ゼクシオの圧倒的な牙城を崩すモデルは現れていませんでした。

そこに、「世界のテーラーメイド」が、斬新なデザインで、インパクト抜群の登場をさせたのですから、このうえなく高い期待に応えて大ヒット作になると予想されましたが、意外にも発売直後は苦戦します。

斬新なデザインは「ちょっとした挑戦」でもありました

ゼクシオと同じカテゴリー、アベレージタイプを選ぶのは、シニア世代のゴルファーです。

それまでに10年や20年というゴルフ歴があれば、パーシモンから始めて、メタルウッドの時代も経験していると思います。

ただ、「白いヘッドクラウン」はもちろん初めて。

1990年代後半からチタンヘッドが主流になってきた年代、そして2000年以降は、クラウンのカラーリングはブラックを基調としていたモデルがほとんどだったこともあり、性能以前に、白いヘッドへの抵抗感が勝ってしまっていました。

「テーラーメイドから発売されたNEWモデル」ときけば興味をもつゴルファーは多い。

しかし、ヘッドのカラーリングをみると、試し打ちさえもしない。

アスリートタイプの『R11』や、ぶっ飛び系のカテゴリーにいた『ロケットボールズ』は発売直後からヒット作となっていましたが、GLOIREだけは、やや苦戦気味にスタートすることになります。

翌年の2013年には、2代目が発売されましたが、ヘッドカラーリングはシルバー基調に変更。

ただ、デザインの斬新さは否めず、こちらも販売は苦戦。

総重量が280g台という軽量タイプではありましたが、同年発売の『ゼクシオ8』との評価と人気は、比べるべくもない状況。

中古市場をみても、倍以上の在庫数の差があるくらい。

差は歴然としていました。

ですが、現在のGLOIREブランドの人気を確立したモデルが、翌年2014に発売されます。

『GLOIRE F』の登場です。

幅広い層のゴルファーに使えるドライバー『GLOIRE F(グローレエフ)』が登場

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白いヘッドカラーリングを変えたわけではありません。

むしろ、2代目でシルバーにしたのに、白に戻したくらいです。

変更されたのは、装着シャフトのラインナップ。

『GL3000』と『GL3300』の2種類になりました。

前者は、Rフレックスで284g、Sフレックスで287g。

後者は、Rフレックスで289g、Sフレックスで294gですから、ターゲットとなるゴルファーの層を拡げたイメージ。

ただ、これが大成功となります。

中古市場をみてもわかりますが、やや重めのGL3300のほうが圧倒的に多い。

SフレックスからRフレックスまで満遍なく人気があったのもみてとれますから、この総重量付近のニーズにピッタリきたことも、ヒットの理由のひとつだったと思います。

勢いはそのままに、2016年には「GLOIRE F」の2代目が発売

そして、ラインナップには少し変更があり。

純正シャフトは1種類、Sフレックスで総重量290g、Rフレックスで284gですから、やや軽量になります。

ですが、白いヘッドへの抵抗感はすでにありませんから、性能の高さの評価は継続して、またしてもヒット作となります。

さらに、ロフトやライ角を調整できる脱着式スリーブが初代モデルから搭載されていたので、カスタムシャフトにして使用するアスリートゴルファーからも人気が高まっていました。

50g台、60g台のシャフトを装着してつかうと、ほどよい重量になることもあり、シニアプロや一般アマチュアの上級者からのニーズも増していきます。

重さとしては「ゼクシオ」と全く同じカテゴリーではありませんが、ブランドとしては完全に定着。登場から4年はかかりましたが、GLOIREの読み方もわからないという人もほとんどいなくなりました。

そして、本来の狙いだった軽量級のカテゴリー、総重量270g台のGLOIREが登場します。

GLOIREブランドとしては5代目、『M GLOIRE』が2018年に発売されます。

『M GLOIRE(エムグローレ)』脱着式スリーブがついていない軽量タイプ

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純正装着のシャフトは1種類。

Sフレックスで総重量281g、Rフレックスでは273g。

完全に、ゼクシオとおなじ重量帯になります。

この軽量化は脱着式スリーブ、「カチャカチャ」を装備しないことで可能になりました。

実は、スリーブはそれ自体で数グラムの重さがあります。

弾道調整の機能を犠牲にしてでも軽量化に踏み切った「M GLOIRE」は、結果として、それまでのシリーズ史上の最大のヒットとなります。

ヘッドデザインも「真っ白なクラウン」ではなくなりました。

フェース周辺にはホワイトが残りましたが、クラウンのほとんどは「カーボンコンポジット」がわかるようなテイストに。

総重量の軽さは「振りやすさ」としてはわかりやすい進化に思えますが、ヒット作となった理由はもうひとつ、「ドローバイアス」の強化です。

グローバルモデルでは「M3」「M4」が同時期のラインナップとなっていましたが、「M」というブランドでは「ツイストフェース」というテーラーメイド独自のテクノロジーが搭載。

ミスヒット時に、右にも左にも曲がりを軽減してくれるという機能でしたが、それに加えて、GLOIREブランドならでは、ヘッド重心に「つかまりの良さ」がプラスされます。

つかまりを良くする「ドローバイアス」性能は、スライスを軽減してくれて、飛距離アップを促進させてくれるという、シニア世代のゴルファーには嬉しい機能。

スリーブを搭載しないことによる「超軽量化」、カーボンコンポジットによる「寛容性のアップ」、そして「ドローバイアスによるスライス軽減」と、嬉しい機能満載となったことが、「M GLOIRE」がヒットした理由といってよいかと思います。

『スピードインジェクション』が搭載された『SIM GLOIRE(シムグローレ)』が登場

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『M1』や『M3』など、世界で展開しているグローバルモデルは、年に1回のペースでNEWモデルを発売していますが、日本市場限定のGLOIREは2年に一度の周期。

2018年の「M GLOIRE」の次には、2020年に『SIM GLOIRE』が発売されます。

同じ年に、Mシリーズの後継となる『SIM』シリーズが発売されたこともあり、ネーミングとしては流れを汲んだカタチになりました。

前作の「M GLOIRE」とおなじく、カチャカチャは装備せず軽量タイプとして継続。

というよりも、軽量化はさらに進み、Sフレックスで278g、Rフレックスで272gとなりましたから、このタイプを欲するゴルファーにとっては嬉しいかぎり。

そして、振りやすさが上がっただけでなく、飛距離性能の面でもさらなるパワーアップがなされます。

まずは、つかまりのよさで強い弾道を生み出す「ドローバイアス」が強化。

クラウンとソールのカーボン構造の進化で、余剰重量の適正配分がすすんだことで可能になりました。

極めつけは、『スピードインジェクション』の搭載。

2019年に発売されたグローバルモデルの『M5』『M6』のシリーズから登場した、テーラーメイド独自の飛距離アップのテクノロジーです。

他の記事でもご紹介したことがありますが、反発係数をルール上最大限にチューニングして出荷するという機能。

前作で高評価を得た「軽量化」と「ドローバイアス」に、さらなる「飛距離アップ」性能が追加されたので、今作は大ヒットとなります。

もはや初代が登場したときのような、ゼクシオの後塵を拝するようなイメージは一切ありません。

押しも押されぬアベレージタイプのカテゴリーにおける超一流のブランドとなったGLOIREは、2年後の2022年に最新のテクノロジーを搭載したNEWモデル『STEALTH GLOIRE』を世に送りだします。

驚きの革新的テクノロジー『カーボンウッド』搭載の『STEALTH』シリーズが登場

2022年の2月。

テーラーメイドは『カーボンウッド』という新しいテクノロジーを搭載したドライバー「STEALTH(ステルス)」を発売します。

ヘッドのクラウンやソールにカーボンを搭載したドライバーはすでにスタンダードとなっていましたが、この「STEALTH」シリーズではフェースにカーボンを採用。

それまでのゴルフ業界にまったくなかったわけではありませんが、グローバル展開するモデルに、それもツアープロが使用するほどのモデルに搭載してきたのは、おそらく世界で初めてではないでしょうか。

チタンよりも比重が軽く強度があるカーボンをフェースに採用するのは、さまざまな面でメリットがあります。

ただ、打感や打音のフィーリング面でのデメリットがあまりにも目立ち過ぎたことが、採用されるモデルが少なかった、もっとも大きな理由になっていました。

天下のテーラーメイドは、そのデメリットを完全に払拭します。

フィーリングのマイナス面さえ解決してしまえば、あとはメリットだらけのテクノロジーになります。

フェース面積の拡大と、それにともなうスイートエリアの拡大。

軽量化によりさらなる余剰重量が生み出されるため、ヘッドの特徴を際立たせるべく適正配分が進みます。

ミスヒットへのサポート力も、低スピンやドローバイアスなどのパフォーマンスのバリエーションアップにも効果あり。

グローバルモデルとしての「STEALTH」シリーズは、2022年につづき2023年に2代目も発売され、それまでの過去のモデルたちをしのぐほどの大ヒットとなります。

そして、この「カーボンウッド」というテクノロジーは、間をおかずに、GLOIREブランドにも搭載されます。

GLOIREシリーズにも『カーボンウッド』が搭載

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2022年10月に『STEALTH GLOIRE(ステルスグローレ)』が発売。

カーボンフェース採用によって生み出された余剰重量は、アベレージタイプのカテゴリーで本領発揮となります。

低深重心化がすすみ飛距離と寛容性がアップ。

そして最大の恩恵は、スライスを軽減してくれる「つかまりのよさ」がアップしたこと。

「スイートエリアの拡大」と「ドローバイアス強化」は、アベレージタイプのドライバーに求められる2トップといってもいい機能です。

これが最高級レベルで実現されたのですから、文句のつけようがありません。

テーラーメイドとしても自信作だったのでしょう。

ひさびさに、GLOIREブランドで、脱着式スリーブが装備されたモデル『STEALTH GLOIRE+(ステルスグローレプラス)をラインナップに加えます。

純正シャフトであれば、重さはそれほど変わりません。

ただ、カスタムシャフトニーズへの準備が万全。

「TOUR-AD」「Speeder」「Diamana」の50g台のモデルを標準カスタムとして用意。

総重量が300gちょっとという、抜群の重量帯にしたこともあり、こちらもヒット作となっています。

まとめ

ブランドの誕生から10年以上が経過しました。

他のメーカーでも、長年継続されているブランドがないわけではありません。

ですが、販売量と評価と存在感でゼクシオに負けていないという意味では、GLOIREは筆頭になるかと思います。

「軽量」「アベレージタイプ」というカテゴリーでは、ゼクシオの存在が圧倒的で、他のモデルたちは「挑戦する」という図式が長く続いていました。

ですが、キャロウェイの「ROGUE」「PARADYM」、PINGの「G」シリーズなど、他の人気メーカーが多様なタイプを展開してきていることで、「1強」の時代は完全に終わった感があります。

大げさではなく、群雄割拠のアベレージタイプの市場。

それぞれに特徴がありますから、高いレベルで選択肢も増えてくれています。

そのなかでも、トップクラスの『GLOIRE』ブランド。

年代ごとに、特徴やシャフトラインナップなどにも違いがあります。

ぜひ、いろいろとCHECKしてみてください。

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